HOME > TICKETPRESENT > 「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」チケットプレゼント!!

TICKETPRESENT

現在、豊田市美術館にて好評開催中の「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」。
この展覧会は、16世紀のピーテル・ブリューゲル1世に始まり、ブリューゲル一族が150年に渡り優れた画家を輩出し続けた歴史を辿ります。この展覧会は貴重なプライベート・コレクションを中心に選び抜かれたおよそ100点で構成され、これまでにローマやパリでも開催されました。ピーテル1世からひ孫のアブラハムらに至る4世代が描いた絵画は宗教画、風景画、風俗画、寓意画、静物画など多岐に渡ります。この展覧会での注目作品を、いくつかご紹介します。

(宗教画)
一族の祖であるピーテル1世は雄大な風景を描きつつ、ヒエロニムス・ボス風の版画下絵で人気を博し、「第二のボス」と呼ばれました。ボスがキリスト教的な価値観を明確に示すのに対し、ピーテル1世は人々の現実の姿を冷静に見つめるところに彼の革新性があります。その観察眼は二人の息子をはじめとする子孫に引き継がれていきます。


ピーテル・ブリューゲル1 世(下絵)ピーテル・ファン・デル・ヘイデン(彫版)《最後の審判》1558年 Private Collection

(静物画)
静物画はヴァニタス(虚栄)という概念を表しており、どんな美しさもいずれ朽ち果ててしまうという道徳的なメッセージとして受け取られました。17世紀中頃のオランダにおける花の静物画の流行は、異国からもたらされた新種への関心や、史上最初の経済バブルとも言われるチューリップ投機に支えられていました。また、カトリック教会による対抗宗教改革運動にとっても花の絵は重要な役割を果たしています。


ヤン・ブリューゲル1世ヤン・ブリューゲル2世 《机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇》 1615-1620年頃 Private Collection

(風俗画)
ブリューゲル一族の画家たちは、農村の日常風景をしばしば描いています。そこには日々の労働によって腰の曲がった農夫や、物乞い、酔っ払いなどが描かれ、彼らの日常の姿を垣間見せています。しかし、そうした日常を描いた作品だけでなく、祭りや婚礼の祝宴など、非日常的な場面で喜びを爆発させる農民たちの姿もまた、一族の主題となりました。 ピーテル2世は、父と同様に、ときに農村へ出向いて、彼らの身振りや態度などをつぶさに観察しました。婚礼やダンスにおける農民たちの習慣や態度は、人間の本質を表すものとして、そのメタファー(比喩)となっているのです。


ピーテル・ブリューゲル2世 《野外での婚礼の踊り》1610年頃(Private Collection)

(寓意画・神話画)
ヤン・ブリューゲル2世は寓意画や神話画を得意とする画家でした。寓意画は抽象的な概念を視覚的に理解するための効果的な方法とみなされ、愛や平和、豊穣といった概念の擬人像が描かれます。また、非日常性や異国性を付与するために、オウムやトラ、ライオンといった当時ほとんど目にする機会のなかった動物を描き加えることもありました。 こうした作品には古代ギリシア哲学や、それに影響を受けたイタリア・ルネサンスの思想が反映されています。しかし、ヤン2世をはじめとしたブリューゲル一族による作品では、イタリア的な思想以上に、注意深い自然観察と、精緻な細部描写というネーデルラント地方の伝統を見てとることが出来ます。


ヤン・ブリューゲル2世 《地上の楽園》 1620-1625年頃 Private Collection

<チケットプレゼント>
「ブリューゲル展に、抽選で5組10名様をご招待いたします!
ご希望の方は住所・年齢・ご職業・ご連絡先と共に、「ブリューゲル展希望」と明記の上、当ホームページの「CONTACT」よりメールにてご応募ください。
応募〆切は6/20(水)深夜24:00メール到着分までです。当選者の方には別途ご連絡申し上げます。

<展覧会情報>
〜7/16 MONDAY・HOLIDAY 【開催中】 
「ブリューゲル展 画家一族の150年の系譜」
■ 会場/豊田市美術館
■ 時間/10:00〜17:30(入場は17:00まで)
■ 料金(税込)/当日 一般¥1,500 高大生¥1,100 中学生以下無料
■ お問合せ/中京テレビ放送 事業局 TEL.052-588-4466(平日9:30〜17:30)
※会期中の毎週月曜日休館(7/16は開館)
展覧会HP:http://www.ctv.co.jp/event/brueghel/