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日本のパンクロックを生み出したムーブメント「東京ロッカーズ」を描いた快作!映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』がまもなく全国公開!


(C)2026映画「ストリート・キングダム」製作委員会


映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』が明日3/27(金)に全国公開される。1970年代後半に日本でパンクロックを生み出したムーブメント「東京ロッカーズ」の姿を、当時彼らのカメラマン兼マネージャーであった写真家・地引雄一の自伝的エッセイを原作に、映画「アイデン&ティティ」の監督・田口トモロヲと脚本家・宮藤官九郎が再びタッグを組んだ青春音楽映画。公開に先立ち、2/27(金)に名古屋・センチュリーシネマでの先行上映会ではトークショーが開催され、田口トモロヲ監督と名古屋のパンクロックシーンの重鎮、the原爆オナニーズ のTAYLOWさんが登壇した。


田口監督とTAYLOWさんは旧知の仲。監督は、自身のバンド“ばちかぶり”が原爆オナニーズと共演したことがあると明かし、当時のチラシを見せると、TAYLOWさんはチラシを大切に保管していた監督に「すごく嬉しかった」と気持ちを伝えた。2人の出会いはTALOWさんから監督への連絡から始まったという。1985年に原爆オナニーズがファーストアルバムをリリースするタイミングで、渋谷「屋根裏」でライブをやることになり、“ばちかぶり”に声をかけたのだと。
TAYLOWさんは『東京ロッカーズ』と直接関わりを持っていた。『東京ロッカーズ』のムーブメントが始まった頃、東京に遊びに行き「今度、京大西部講堂でライブをやるよ」と聞かされ、そのライブに足を運びメンバーたちと連絡先を交換して仲良くなったのだと。「そうやって直接繋がっていくのが当たり前の時代でしたね。まだその頃は一人のパンク好きにーちゃんでした。」と語る。
田口監督は「東京ロッカーズ」の世代よりは若干若い。「みんな年上で憧れの存在。怖い人も多かった時代で(笑)。その中でも原作者の地引雄一さんは、フラットでジェントルでした。地引さんが私をこのシーンに入りやすくしてくれて、その背中を見ながらバンド活動を始めたという感じです」と振り返る。


(C)2026映画「ストリート・キングダム」製作委員会

TAYLOWさんは、劇中に出てくるイベントにスタッフとして参加していたという事実が明かされると「THE STAR CLUBというバンドの東京マネージャーを務めていたので、「あ、俺ここの背中あたりにいたよね」というシーンがいっぱいありました。」と語る。田口監督は感無量な面持ちで「こんな平和な日をTAYLOWさんと迎えられるなら、映画に出てもらいたかったな!あの頃はみんな怒っていましたから(笑)」と気持ちを吐露すると、TAYLOWさんも「みんなやさぐれていた。怖いことだらけだったんでしょうけど、何故か上から目線で年上の人とも話していて、でも結構平気だったりした」と振り返った。
当時はどれくらい『東京ロッカーズ』が話題になったのか、その問いに監督は「メジャーにならないとダメという価値観の時代でした。『東京ロッカーズ』はその中で、既成概念を壊して新しいシーンを作っていこうとしていたんです。彼らは音楽シーンの中で辺境というか、崖っぷちに咲いた花のように孤高の存在。だからこそ格好いい。ライブに集まるファンも20人入ったら『やった!』という世界。ギャラが1,000円を超えたらパンクスは大喜び(笑)」と、リアルな様子も垣間見られた。


(C)2026映画「ストリート・キングダム」製作委員会

映画がどれくらい当時の様子を再現できているかとTAYLOWさんが問われると「新宿ロフトの様子は『俺、この辺にいた!』というシーンがいっぱいありました。スタッフが苦労しているところを色々手伝っていましたから。」と。田口監督は「当時は、今のライブなどにはない特有の緊張感や緊迫感がありました。ステージに立つバンドにも、『これをやらなければ死んでしまう』というような切迫感があったんです。そこは嘘をつけない部分だなと思いました。当時のライブハウスはほとんど現存していないから、その様子を緻密にセットで再現してもらったんです。その中に入った瞬間、僕は鳥肌が立ちましたね。」とアイデン&ティティから組んでいる映画美術にも自画自賛した。TAYLOWさんから「新宿ロフトと渋谷「屋根裏」は、当時のバンドマンにとって一番出たい憧れの場所ですから。その再現度は『胸キュン』レベルです。」語ると、田口監督は「原爆オナニーズのTAYLOWさんが『胸キュン』という言葉を使う時代になったんだということに、今俺はそこに『胸キュン』になりました」と感慨深げだった。


(C)2026映画「ストリート・キングダム」製作委員会

最後に田口監督は、「日本ではロック・フェスが盛んに行われていて、ビジネスとしても成功しているわけです。でも、その『最初の一歩』を築いた人たちについて全く知られていないことに愕然として。フェスやインディーズという方法論はこの人たちから始まっているんです。色々あって制作に11年かかったわけですが、こんなすごい人たちがいたんだということを「これでも食らえっ!」という気持ちで発射させてもらうので、皆さんは自由に観て感じてくれたらいいと思います。とこのトークを結んだ。

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は2026年3月27日(金)より名古屋市・ミッドランドスクエアシネマ、センチュリーシネマほかで全国公開。

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』
3月27日(金)より名古屋市・ミッドランドスクエアシネマ、センチュリーシネマほかにて全国公開
公式サイトはこちら
監督:田口トモロヲ 脚本:宮藤官九郎 
原作:地引雄一「ストリート・キングダム」
音楽:大友良英
キャスト:峯田和伸、若葉竜也、吉岡里帆
配給:ハピネットファントム・スタジオ



「台湾Filmake——映画に恋した3 つの人生——」

『紅い服の少女』、Netflix『模仿犯』など数々の話題作を世に送り出してきた
制作会社の初期作品『台湾ハリウッド』ほか、見逃し厳禁の3 作品が公開
大阪十三のシアターセブンにて上映!  

3作品に共通するのは、“映画を作る人々”の物語を描いた映画であること。
青春時代を映画制作とともに駆け抜けた人々、超低予算の作品制作で一発逆転を狙う人々、そして関わった映画と自分自身が重なっていく経験をする人々——スクリーンの裏側で、不思議な出来事が作り手たちに巻き起こる。

本特集では、台湾映画史に残る大ヒットホラー『紅い服の少女』や、Netflix非英語ドラマ部門で世界2位を記録した「模仿犯」を手がけた“グリーナー・グラス”の初期作品に加え、台湾BLドラマ『奇蹟』で注目を集めたカイ・シュー出演作、さらに台湾ニューシネマの巨匠ホウ・シャオシェンのもとで長年美術監督を務めてきたホアン・ウェンインの長編初監督作を上映。『超低予算ムービー大作戦』は日本初公開、『台湾ハリウッド』『めぐる面影、今、祖父に会う』はいずれも日本では鑑賞機会の限られていた作品であり、劇場で観られる貴重な機会となる。
映画の作り手たちが映画、現実に人生を動かされていく、「事実は映画より奇なり」な台湾映画ファン必見の3作品をお見逃しなく!


台湾ハリウッド


『台湾ハリウッド』
——1960年代、台湾語映画の黄金時代。“台湾のハリウッド”と呼ばれた温泉街・北投には、映画に人生を賭けた人々の青春があった。若手監督のシャオ・リーショウが、台湾で活躍する日本人監督の北村豊晴とタッグを組み、その日々を笑いと涙たっぷりに描くロマンスコメディ。第15回台北映画祭・脚本賞受賞作。

STORY
入院中の祖父を見舞いに来た孫。脚本家だった祖父は、女優だった祖母との出会いを彼女に語り始める……。
時代は遡り、1960年代。台湾の北投で売れっ子脚本家の劉奇生(ラン・ジェンロン)は、自身が脚本を執筆した映画の初公開を迎え、宣伝に協力させられ劇場へ。そこで、満員の劇場に入れず、登壇するスターに会いたい一心で潜り込もうとする美月(アンバー・アン)に偶然遭遇し……。

CAST&STAFF
監督:シャオ・リーショウ、北村豊晴 出演:ラン・ジェンロン、アン・シンヤ、ワン・ボージエ
2013年/台湾/シネスコ/5.1ch/124分/台湾語、中国語/原題:阿嬤的夢中情人
©2012 All rights reserved.


超低予算ムービー大作戦


『超低予算ムービー大作戦』
ある有名映画会社の撮影中に、監督が謎の失踪を遂げる…!?広告界の奇才リー・ヨウチアオの最新作。ある低予算映画の制作過程でバカバカしくて奇妙な事態が次々と巻き起こる、ジェットコースター・コメディ。台湾発のBLドラマ『奇蹟』に出演し注目を集めたカイ・シュー、『カップルズ』出演のタン・ツォンシェンほか個性豊かなキャストがドタバタ劇を繰り広げる。

STORY
新作映画のため、プロデューサー(タン・ツォンシェン)は監督探しに奔走する。しかし、超低予算の企画を引き受ける監督は誰ひとりいない。藁をもすがる思いで採用したのは、自ら志願してきた怪しげな新人監督(カイ・シュー)。企画、出資元からの無理難題、そして撮影現場。スタッフたちは、予算の壁に翻弄されながら映画づくりに挑むことになるが……。

CAST&STAFF
監督:リー・ヨウチアオ 出演:カイ・シュー、タン・ツォンシェン、マリオ
2024年/台湾/シネスコ/5.1ch/98分/中国語/原題:導演你有病
©2024 All Rights Reserved.


めぐる面影、今、祖父に会う


『めぐる面影、今、祖父に会う』
台湾ニューシネマの巨匠、ホウ・シャオシェンと長年タッグを組んできたホアン・ウェンインの長編初監督作品。プロデューサーをホウ・シャオシェンが務める。父の介護のため実家に戻ったアートディレクターが、故郷で過ごすうち、日本の統治時代を生きた祖父に思いを馳せていく、家族ドラマ。台湾ドラマ版「イタズラなKiss」のアリエル・リン、ヒロインが惹かれていく建築士、そして祖父役をヴィック・チョウが演じる。

STORY
映画美術の仕事に携わるフーユェ(アリエル・リン)は、体調を崩した父を支えるため、撮影現場を一時的に離れ、故郷へ戻る。父の介護のため故郷で過ごすうち、そして撮影セット制作のため、連絡を取った建築士(ヴィック・チョウ)と語り合うなかで、彼女の心は祖父が生きた時間へと、重なっていく——。

CAST&STAFF
<めぐる面影、今、祖父に会う>
監督:ホアン・ウェンイン 出演:アリエル・リン、ヴィック・チョウ 特別出演:イーサン・ルアン プロデューサー:ホウ・シャオシェン
2023年/台湾/ビスタ/5.1ch/129分/台湾語、中国語、日本語/原題:車頂上的玄天上帝
©2023 All rights reserved.

2026年5月2日(土)より
大阪十三 シアターセブンにて上映   シアターセブンHPコチラ


第28回PFFプロデュース作品『道行き』
劇場公開大阪初日舞台挨拶に中尾広道監督と人間国宝・桐竹勘十郎が登壇


2026年2月27日(金)人形浄瑠璃の人形遣いで人間国宝の三世桐竹勘十郎初がはじめて映画出演をすることで話題の映画『道行き』。大阪の劇場公開初日の終演後に舞台監督の中尾広道と桐竹勘十郎を迎えて舞台挨拶が行われた。

会場内は映画ファンはもちろん、多くの文楽ファンを加えて超満員で作品上映の興奮冷めやらぬ間に舞台挨拶が始まった。
まず、監督、脚本、編集の中尾広道監督が登壇。「いつも怒られているので、今日は僕は喋らないようにがんばります」と会場の笑いを誘った後に、人形浄瑠璃の至宝、三世桐竹勘十郎が登壇。
司会による今作がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)のスカラシップ作品として制作された経緯と共に中尾監督の私小説映画であるということ、また主演の渡辺大知氏以外はプロの役者を使わず、桐竹さんほか、現地の住民の方、そして物語のモチーフとなった人物だけで撮影された経緯が話された。


話題は今作で最も重要な役どころをこなした桐竹勘十郎氏に向けられる。
長年のキャリアを持つ人形浄瑠璃の人形遣いが映画に出演となった感想を司会者が聞くと、「もう、最初はほんとに緊張していました。人形浄瑠璃は太夫さんという台詞を、節を付けて語る方によって物語が進行します。われわれ人形遣いはそれに合わせて人形の所作を作っていく芸能で、自分自ら演技や台詞を話すのですから、どうしたものかと臨みました」と桐竹。
常に人形を通して演じているという経験が、今作の素晴らしい演技につながったと評する司会者にかぶせて、「この映画は時間という空間を、主人公や桐竹さんが行ったり来たりする映像世界を目指した制作で、撮影地の奈良県御所市に現存する古民家の現代にはなくなってしまった隙間を利用した撮影手法の中で、その間をしっかり意識して芝居をこなしてしまう桐竹さんは流石だと思った」と中尾監督。
加えて桐竹が、「家で台詞を何度も練習して撮影に臨むんですが、監督はすべてオッケーで、映画ってもっと演技指導とかされるのかなと思っていたので意外でした。そういう意味では自然体で撮影できたと思う」と述べた。


「奈良県御所市に僕が移り住んで、今の日本から消えつつある、日常の“間”を大切に映像化しようとしていて、そういう意味では人形浄瑠璃で人形に情感を付けていく桐竹さんの演技のセンスには大きな信頼感があった」と中尾監督が回想する。
2015年、『船』で、ぴあフィルムフェスティバル/PFFアワード入選を皮切りに、同グランプリ、フィルマドリッド最優秀賞受賞(スペイン)など各賞に選ばれ、現在、再注目の中尾監督が、人間国宝・桐竹勘十郎の新たな才を引き出したといえる。
映画を逸れて、話題は桐竹による人形浄瑠璃のこぼれ話など、文楽ファンにも貴重な時間となった舞台挨拶となった。
ふとすると、日常の忙しさで忘れてしまいそうな日本のソウル(魂)を、中尾監督の優しい視点と、多くの人形浄瑠璃作品で、人形に命を吹きかけ続けた桐竹勘十郎の好演によって覚醒させてくれる映画。この目まぐるしい時代にこそ観ておくべき作品だ。

取材・文 石原卓


第28回PFFプロデュース作品
『道行き』
監督・脚本・編集/中尾広道
<出演者>
渡辺大知、桐竹勘十郎、細馬宏通、田村塁希、大塚まさじ、
上田隆平、梅本 修、清水弘樹、中井将一郎、中山和美、ちょび

テアトル梅田、シネ・リーブル神戸にて上映中
奈良や京都でも順次上映予定

上映日程は下記公式サイトにてご確認ください
映画『道行き』公式サイト


奈良県御所市を舞台に心の奥に眠る大切な風景をよびさます
モノクロームでつづられる豊かな時間を探す夢幻の旅


時間は進み続ける汽車のようなもので、
私たちはいつも違う駅で降りなければならない。

李相日、石井裕也、早川千絵、山中瑶子ほか錚々たる映画監督を輩出してきたぴあフィルムフェスティバル(PFF)が商業デビュー作を送り出すPFFプロデュース作品(旧称:PFFスカラシップ)。
最新作『道行き』の監督・脚本・編集を務めるのは、『おばけ』でPFFアワード2019グランプリを受賞、本作でJAPAN CUTS(ジャパン・カッツ)最優秀作品にあたる「大林賞」を受賞するなど海外でも高い評価を得ている中尾広道。
大阪市から奈良県御所市(ごせし)に移り住み、地域の人々との交流のなかで見聞きした自らの体験をもとに、在りし日の町の様子や流れる時間から立ち現れる豊かさ、懐かしさを丁寧につむぎだす。


中尾監督の分身ともいえる主人公・駒井を演じたのは、ミュージシャンとしても活動し、俳優業では、大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合)の藤原行成役や2026年3月には沢田研二とのW主演のロック音楽劇「ガウディ×ガウディ」が控えるなど映画、ドラマ、舞台と話題作への出演が続く渡辺大知。駒井に町について語り聞かせる隣人の梅本役には、謙虚な語り口とたたずまいに惚れ込んだ中尾監督からの熱烈なオファーを受け実現した、役者としては映画初出演となる、人形浄瑠璃文楽の人形遣いで重要無形文化財保持者(人間国宝)の桐竹勘十郎。二人が好演する駒井と梅本の語り合いが心地よいリズムとなりやさしい時を刻んでいく。


監督・脚本・編集/中尾広道
1979年、大阪市住吉区生まれ。2013年に友人の映画撮影を手伝ったことがきっかけで、自身でも映画制作を始める。2015年の『船』で「ぴあフィルムフェスティバル/PFFアワード」入選。2017年の『風船』でPFFアワード入選、オーバーハウゼン国際短編映画祭出品(ドイツ)。2019年の『おばけ』でPFFアワード グランプリ受賞、フィルマドリッド最優秀賞受賞(スペイン)、全州国際映画祭(韓国)出品など。本作『道行き』ではJAPAN CUTS大林賞(最優秀作品賞)を受賞。2022年に奈良県御所市に移り住み、暮らしの中で見えてくる映画を探るように制作をしている。

駒井 役/渡辺大知
1990年8月8日生まれ、兵庫県出身。2009年田口トモロヲ監督映画「色即ぜねれいしょん」(2009)主演にてデビュー、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」、「まれ」、「ちむどんどん」、NHK大河ドラマ「青天を衝け」、「いだてん」、「光る君へ」、映画「くちびるに歌を」(2015)、「勝手にふるえてろ」(2017)、「正欲」(2023)、「市子」(2023)、舞台「ねじまき鳥クロニクル」(2020/2023)などに出演。近年の主な作品としてはテレビ朝日「トラベル・ナース」、映画「遠い山なみの光」(2025)また、映画初監督で作品「モーターズ」(2015年公開)ではPFFアワード2014審査員特別賞を受賞。ロックバンド「黒猫CHELSEA」のボーカルとして活動中。

梅本 役/三世 桐竹勘十郎 
1953年大阪生まれ。1967年文楽協会人形部研究生になり、三世吉田簑助に入門、吉田簑太郎を名乗る。1986年咲くやこの花賞、1988年大阪府民劇場賞奨励賞、1999年松尾芸能賞優秀賞。2003年父・二世桐竹勘十郎の名跡を継ぎ、三世桐竹勘十郎を襲名。2008年芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、2010年日本芸術院賞。2021年重要無形文化財保持者(人間国宝)認定。2025年3月日本芸術院会員。著書に「なにわの華文楽へのいざない 人形遣い桐竹勘十郎」(淡交社)「一日に一字学べば…」(コミニケ出版)などがある。


第28回PFFプロデュース作品
『道行き』
<出演者>
渡辺大知、桐竹勘十郎、細馬宏通、田村塁希、大塚まさじ、
上田隆平、梅本 修、清水弘樹、中井将一郎、中山和美、ちょび

~人形浄瑠璃 文楽「面売り」~
作詞・作曲:野澤松之輔|振付:藤間勘寿朗
面売り:豊竹呂勢太夫|案山子:豊竹靖太夫、豊竹亘太夫、豊竹薫太夫、竹本織栄太夫、鶴澤藤蔵、鶴澤友之助、野澤錦吾、鶴澤燕二郎、鶴澤清方 
面売り娘:吉田勘彌|おしゃべり案山子:吉田玉佳|人形部:吉田簑紫郎、吉田玉翔、吉田玉延、桐竹勘昇|その他:人形浄瑠璃文楽座|はやし:望月太明藏社中

<音楽>
『マカラプア』 バッキ―白片とアロハ・ハワイアンズ(テイチクエンタテインメント)
『猫目唄』 作曲:細馬宏通

第28回PFFプロデュース作品
2025年/白黒/80分/DCP/ヨーロピアンビスタ
制作プロダクション:エリセカンパニー|配給:マジックアワー

2月20日(金)より シネ・リーブル神戸
2月27日(金)より テアトル梅田
近日公開 ナゴヤキネマ・ノイ、 京都シネマほか全国順次ロードショー

映画『道行き』公式サイト


~プロレスと音楽の融合~入場テーマ曲や激闘を彩る名曲を京フィルのフルオーケストラで体感!



プロレスとオーケストラの異色のタッグマッチが実現!プロレスラーの入場曲を聴いて興奮しないプロレスファンはいないと豪語する真壁刀義が、新日本プロレス×京フィルの前代未聞のオーケストラマッチへの意気込みを語ってくれた。

–––– このプロレスとオーケストラが融合した企画を聞いた時どう思いましたか?

プロレスラーのことを好きになると。その選手の入場曲を好きになって、聴くと興奮するもんなんだよ。「よし!今日もがんばろう!」とか、朝起きた時に気合入れるために聴いたり。俺自身もアントニオ猪木さん、藤波辰爾さん、長州力さんのテーマは良く聴いてたから。入門テストを受ける前は、いつもカーステレオで聴きながらトレーニング場に行ってたよ。プロレスラーの入場曲って、聴く人それぞれの背中を押してくれるものだと思う。背中を押されてより本当の自分が出せる気がする。そして、そんな入場曲をオーケストラが演奏するって!想像つかないよな。

–––– クラシック公演の印象はいかがでしょうか?

楽団の先生方に聞くとやっぱり生で聴くオーケストラってすごい迫力だそうで、俺らが普段耳にするテレビやCDからの音とは比べ物にならない生の音を体感したい。それってプロレスも同じで、やっぱりテレビじゃ迫力は1/10くらいで、リングの響く音や選手と選手がぶつかり合って聞こえる音、選手の声にならない声なんて普段聞くことなんてない。それも生でしか味わえない迫力。そんな風にオーケストラにもある、生でしか味わえない音を体感したいな。

–––– この公演では真壁さんのピアノ演奏もあるそうで、普段からピアノを弾いているんでしょうか?

弾かない!家にピアノも無い!(笑)じゃなんで?ピアノ弾くの?って話なんだけど、俺らが小学生の時ってみんな『ねこふんじゃった』を弾いてたんだよ、女子も男子も。さらにそれをいかに速く弾くか?ってのが流行っていて、だからこれだけは弾けるんだよね。一度、飲みに行った先のBARが、ピアノの生演奏をやっているところで、お姉さんが弾き終わったあとに俺も弾いていい?って言って、『ねこふんじゃった』を弾いたらみんながうおお~ってなって(笑)まさかピアノを弾くとはみんな思ってなかったんだろうな。しかもこんな格好の俺が両手でピアノを弾くって(笑)なんかおもしろいじゃない、それがウケたんだろうな。だから今回、俺がピアノを弾くのはどうか?と提案したらマネージャーが「真壁さん本当にピアノ弾けるんですか?」って!お前そこまで俺を疑うことねぇだろ~って(笑)



–––– 普通のクラシック公演では考えられないこともされるとか。

オーケストラの演奏で入場曲が流れたら選手は入場するんだけど、その時にお客さんには掛け声を出して欲しい。プロレスを会場に観に来てもらいたいって思うのは、会場で声を出してストレス発散してもらいたいからなんだよ。

–––– オーケストラの演奏中に声を出していいんですか?!

良いんだよ!みんな毎日仕事したり、生活していると色んなストレスがあるでしょ?家庭があれば子育てとか色んな事があって、毎日の積みかさねで潰れちゃう、だからそんなストレスを大きな声を出して発散してほしい。コールのルールなんてわかんなくていいんだよ。声を出せばいいんだから。俺たちはお客さんの声援に力をもらって、お客さんは俺たちを見て明日からも頑張ろうって思ってもらえたら嬉しい。だから今回の公演でのオーケストラの入場曲でお客さんが満足してくれたらいいよな。

–––– 新日本プロレス×京フィル オーケストラマッチ公演の見どころは?

オーケストラとのコラボ!俺たちが想像している以上の迫力あるオーケストラの生の音を聴いて欲しい。試合前の選手の鼓動と同じような演奏を聴いたらみなさん!夜、興奮して眠れねぇよ。それに試合が無いとしても選手たちはゲートに入った瞬間、同じテンションになるから!お客さんがいるとアドレナリンがぶわ~っと出る。だから天山なんて暴れるんじゃないかな?(笑)

–––– 楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

とにかく会場に来てほしい。どんな公演になるか想像つかないままで来て欲しい。その方がおもしろいし、心がスイングする。そして、これをきっかけにプロレスにも興味を持ってもらって今後につながるイベントになるといいよな。それにプロレスラーを観に来て興奮しない奴はいない。周りを気にして声を出せないヤツも、今回はオーケストラの生の音に乗せて声だしちゃえよ!声出して今日は最高だったね!って思ってもらいたい。京フィルの美しい音とプロレスラーの鍛えた身体その風貌を感じながら、すごいね!っていろんな気持ちをスイングさせて明日からの糧にしてもらえたら一番嬉しい。とにかく会場に来て感じて欲しい!

取材・写真/紅粉チコ



2026 2/13 FRIDAY【チケット発売中】
新日本プロレス×京フィル オーケストラマッチ
~プロレスと音楽の融合~
■出演者/棚橋弘至、真壁刀義、本間朋晃、天山広吉、マスター・ワト、ウルフアロン
■指揮者/井村 誠貴
■演奏/京都フィルハーモニー室内合奏団
■会場/ロームシアター京都 メインホール
■開演/18:00
■料金(税込)/SS席 ¥10,000(グッズ付き)、S席・車椅子席 ¥8,000、A席 ¥6,000、B席 ¥4,000
■お問い合わせ/キョードーインフォメーション 0570-200-888 (12:00~17:00)

※本公演では試合は行われません。
※出演者は怪我・その他の理由により予告なく変更となる場合もございます。ご了承ください。
■主催/京都フィルハーモニー室内合奏団
■協力/日本プロレスリング株式会社/株式会社リバティ・コンサーツ

▼詳細はコチラ
新日本プロレス×京フィル オーケストラマッチ~プロレスと音楽の融合~