HOME > MEGLOG【編集日記】 > <記者発表レポート> 桂かい枝 英語落語会 今年の夏は英語でRAKUGO

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フェニーチェ堺での独演会でお馴染みの桂かい枝が、満を持しての英語落語会。英語ならではの笑いを凝縮して披露。

NHKワールドテレビ「RAKUGO NIPPON」の出演や世界最大の芸術賞「エジンバラ・フェスティバル・フリンジ」での英語落語で5つ星を獲得するなど、英語落語の第一人者となった桂かい枝が、万博Yearのこの夏、英語落語会を開催。桂かい枝のもうひとつの芸を堪能いただけるチャンスだ。



堺といえば、もともと世界に開かれた国際都市だった歴史があります。その地で初めての英語落語会をやらせて頂くので気合いが入っております。
初めて落語に触れるお客さんや、お子さまにも楽しんでいただけるような趣向で臨みます。教科書にも載っている「動物園」「いらち俥」という有名な演目を、日本人のどの世代の方にも笑って頂ける内容で考えています。共演ではスウェーデン人の三遊亭好青年さんによる「寿限無」「時そば」を演じて頂き、また海外公演でご一緒してきたラッキー舞さんの太神楽とバラエティ豊かに楽しんで頂きます。

---フェニーチェ堺さんでは多くの方が落語会をされていますが、会場が良いのですか?

お客様との目線がちょうど良くて、客席との一体感の生まれる良いホールなんです。お客様も落語家の表情や仕草をしっかり楽しんで頂けるんだと思います。それと、日々、クラシックコンサートやオペラを楽しんでおられるお客様の文化度も高いのでやり甲斐もありますね。

----97年からライフワークとして実践されてきた英語落語は、時代が変わってきている感覚はありますか?

英語落語を演じ始めて、もう30年近くになりますが、ずっと一緒に英語で落語をやって来た桂三輝(サンシャイン)という仲間は、米国のブロードウェイや英国のウェストエンドでのロングランで公演を成功させていたりして、ようやく世界的にRAKUGO SHOWが認知されてきたなという時代の変化は感じます。和食や日本酒と同じく世界の人にRAKUGOという芸能を知って頂けるようになったなと思いますね。

---日本語で演じられる落語と、英語でのRAKUGOは、どのあたりに違いがあるんでしょうか?

日本の芸能は”間の芸”とよくいわれます。落語も一緒で”間”を大切にしますが、英語での話芸となると“押しの強い芸”となります。とにかく前に前に出るような演出になりますね。ですから落語とRAKUGOには違いがあります。今回はそのどちらも行ったり来たりしながら楽しんで頂けるようにと工夫しています。

---共演されるおふたりのことを教えてください。

三遊亭好青年さんは、スウェーデン人ですから、日本語、英語、スウェーデン語という三カ国語で落語をされるんですが、とにかく日本の落語という話芸に惚れ込んだ面白い方です。今回はすべて英語で、有名な「寿限無」と「時そば」を演じていただきます。
ラッキー舞さんは、ご一緒に海外公演も多い方で、やはり曲芸というわかりやすい芸ですからお客様にはウケますね。最高に楽しんでいただけると思いますよ。

----かい枝さんが演じられる「動物園」「いらち俥」という噺はどんなものですか?

どちらも落語の素晴らしい古典ですが、今では英語で演じることが多くなった、私にとって定番の噺です。やはり英語なので、細かい部分の演出は、細かくアレンジをしています。毎回英語ネイティブの方の意見を取り入れて完成した二席です。そのあたりは旧くからの落語ファンにも楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

---いろんな楽しみ方が出来そうな落語会になりそうですね。

落語が初めての方、ゴリゴリの落語ファンの方、あるいは英語が苦手な人も英語好きな人も、みなさんに楽しんでいただける一日にしたいと思っております。若い方のためのUNDER25でのチケットもありますので、どうぞご家族みなさんで楽しんでください。お待ちしております。

◎Interview & Text/石原卓



8/2 SATURDAY【チケット発売中】
桂かい枝 英語落語会
■会場/フェニーチェ堺 小ホール
■開演/15:00
■料金(税込)/全席指定¥3.000 U-25 ¥2,000
■お問い合わせ/フェニーチェ堺 072-223-1000 (9:00~20:00)

~主な演目~
■桂かい枝
1. 落語の解説(What’s Rakugo?)
2. 小噺10連発(Short Stories)
3. 動物園(The Zoo)
4. いらち俥(A Man In A Hurry)

■ 三遊亭好青年
1. 寿限無(Jyu Ge Mu)
2. 時そば(Time Noodle)

■ ラッキー舞
1. 太神楽(Daikagura)