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新たな若き才能が登場した。松井秀太郎は国立音大在学中に小曽根真、エリック・ミヤシロ、奥田晶らを師事し、ライブ活動をスタート。卒業後間もなくデビューアルバム「STEPS OF THE BLUE」をリリースした。そして年明け1月からはホールコンサート・ツアーが始まる。目まぐるしく音楽活動が続く彼に、自身の音楽の始まりから音楽観、師である小曽根真らとの関わりまで話を伺った。

音楽を始めたのはご自身から自発的に?

そうですね。小学校のクラブ活動でトランペットを始めたんですけど、そこからもう自分がやりたくて続けました。高校は国立音大附属高校に進学してクラシックを専攻したんですが、それも両親は音楽について全然詳しくないので、自分が説得しました。

音楽をすること自体楽しいなというか、続けていきたいなと思ったような、そういうきっかけは何かありますか。

幼い頃からキーボードを遊んで弾いていて、その流れでピアノを習いに行かせてもらったこともあったんですけど、正しいものを教えられるということが自分に合わなくて、1、2回で辞めてしまいました。そこから自分の好きなように弾くのがやっぱり好きで、ずっと遊んでいるというか、音楽を学ぶというよりは本当に楽しいからやっているという感覚でいました。ジャズのことはあまり知らないのに国立音楽大学に入ってジャズを専修したんですが、それが一番自分の中でしっくりきました。自分にとっては、大学で教授をされている小曽根真さんに出会ったことがジャズをやり始めたスタートです。

松井さんが感じるジャズの魅力はどんなところにありますか?

一番は楽譜がないというところです。ある決まった曲の中で、演奏中にアドリブでメロディーを作るということは今まで経験してこなかったことで、こうしなきゃいけないといのがない難しさというのに初めて出会いました。そこで、自分がやりたいことが見えてきた気がしました。

小曽根さんから習ったことで印象に残っているのはどんなことですか?

大学に入学して間もない頃に「ジャズとは」みたいな授業があったんですが、あるコードに対してこの音が正しいということじゃなくて、今自分が何をしたいかで判断をする。その自分が正しいと思えることしか吹かない。それが正しい音だ。というような話を最初にされて。当時はジャズを始めたばかりで、コードを正しく吹こうという気持ちで精一杯だったんですけど。その言葉のおかげで、ジャズをすることやアドリブを取ることを楽しいなって思うようになりました。

同じく大学で講師をされている奥村晶さんやエリック・ミヤシロさんからはどんなことを学びましたか?

元々奥村さんに憧れて国立音大に進学したんです。レッスンでは、ひとつの音しか吹かないという時もあったり、それこそオーケストラ奏者を目指す人がやるような練習から、ビッグバンドやホーンセクションのことまでいろんなことを学びました。エリックさんからは楽器の構造から吹き方、音楽のアレンジの仕方だったり、お二人とも幅広くいろいろ教えて頂きました


©︎N.IKEGAMI


錚々たる方々から薫陶を受けていらっしゃいますが、今松井さんが目指す音とはどんな音でしょうか?

自分はトランペットで歌うということを大事にしたいと思っています。トランペットは息を使い、唇が振動して楽器に直接伝わっていくこともあり、体を使って音をコントロールしている部分がすごく多いんです。超絶技巧的な音を正確に並べるのもかっこいいし、それもすごいやりたいんですけど、一番大事にしたいのは楽器で歌を歌えるプレイヤーであることです。

デビューアルバム「STEPS OF THE BLUE」は恩師でもある小曽根真さんのプロデュースで、ご本人も参加されている曲もありますね。

これを作った時に小曽根さんからは、「これからいろんなことが起こっていくだろうけど、今このタイミングで、このメンバーでこれを録ることに意味や価値を感じた」と言ってくださってプロデュースしていただきました。

どれか1曲ご紹介していただけますか?

ではタイトル曲『STEPS OF THE BLUE』を。これは最初から3管、トランペットとトロンボーン、サックスがいるイメージで書いた曲です。タイトルにある「BLUE」というのは単にブルースやジャズというジャンルだけではなく、それを築き上げてきた歴史全体に対してのリスペクトを形にした曲です。中川英二郎(トロンボーン)さんと小曽根さんのルーツもデキシーランドジャズにありますし、この素晴らしいメンバーで演るならこんな曲だなと思って作りました。自分もこの先、そういう道を作る存在になっていけたらいいなと思って、アルバムのタイトルにしました。

1月には名古屋・しらかわホールでのコンサートが控えています。

こういった響きを大事に作られているコンサートホール吹けるのは、すごく幸せですね。ジャズのライブハウスで演るのも、お客様との距離が親密であったりと良さはたくさんあるんですが、生の音やその響きを大事にするような音楽はコンサートホールの醍醐味だと思います。どんな音が響くのかとても楽しみです。



1/14 SUNDAY 【チケット発売中】
SHUTARO MATSUI Concert Hall Live
◼️会場/三井住友海上しらかわホール
◼️開演/14:00
◼️料金(税込)/全席指定 ¥5,500
◼️お問合せ/東海テレビ放送 事業部TEL.052-954-1107(平日10:00~18:00)
*未就学児入場不可