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エレクトーンの演奏動画を9歳の頃からYouTubeで公開し、「スター・ウォーズ」メドレーのカバーでブレイク。メジャーデビューも果たし、ライヴツアーなど精力的に活動の幅を広げている826askaが、10代最後の今年、新たな領域に挑戦します。中京テレビとタッグを組み、最新テクノロジーノVR技術や立体音響システムを駆使したVR配信ライヴ「VR LIVE〜Last Teenage」を開催。自宅にいながら臨場感たっぷりの演奏を楽しめる機会を見逃す手はありません。

360°のマルチアングルで撮影された映像を、視聴者はスマホやタブレットをタップしてさまざまなアングルで観たり、VRゴーグルをかけてリアルな没入感を体験できるVR配信ライヴ。収録ではどんなことを意識して演奏されましたか?

正面や真横など定点カメラがいくつかある中で演奏したのは新感覚でした。演奏中は表情に気をつけましたし、指の動きも、より強調しました。普段、演奏中の手元を俯瞰で撮影するということはありませんから。それに、やっぱりエレクトーンは足が活発に動くので、そこにも気を配りました。演奏中の私の真横の視点を感じられるポイントを「助手席」と呼んでいるのですが、そこから観ると足の動きがよくわかると思います。また、エレクトーンの装置がどのように動いているのかも観てもらえます。モニターやパネルがどんな動きをしているのか上から覗けるので。観ていると、「このスイッチは何?」とか「ここでカウントしてるんだ」とか、いろんな疑問や発見が出てくると思います。そこも楽しんで欲しいですね。実際どんな映像になっているのか、配信当日に私も楽しみたいと思っています。


音響にもこだわっているとか。

HPLという技術を使って立体音響を再現します。ヘッドホンやイヤホンをつけて聴いていただくと、本当にライブ会場にいるように立体的な音を楽しめると思います。

当日のセットリストはファン投票で決められたそうですが、askaさんのカバー曲のレパートリーは「ルパン三世のテーマ」や「宇宙戦艦ヤマト」など渋いですよね。

両親の影響ですね。映画音楽も好きで「ジュラシックパーク」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲などをカバーしていますが、それも小さい頃に両親と一緒に観てハマったのがきっかけです。「宇宙戦艦ヤマト」も最初は父にリクエストされて弾きました。音楽に関しては、同級生と話していてジェネレーションギャップを感じますよ(笑)

さまざまな曲をエレクトーンで演奏する醍醐味とはどんなものでしょうか?

私は、原曲に近い演奏をすることにこだわっています。エレクトーンは、ひとりオーケストラなんですよ。例えば、フルートの音をもう少し小さくしたいと思ったとき、吹奏楽だったら奏者に指示しないといけませんが、エレクトーンの場合は自分のさじ加減で自由に音色を調整できます。好きな曲を好きなように表現できるところがエレクトーンの楽しいところですね。最近、アニメ「鬼滅の刃」のサウンドトラックから「鬼殺隊」という曲をカバーするために、一から音づくりをしたんです。原曲はオーケストラの演奏なのですが、エレクトーンには鍵盤が3つしかありません。右手・左手・左足の3つにしかパート分けができない中で、オーケストラの多彩な音を再現しなきゃいけない。だから、大事なところ、聴こえてくるところを大きく3つに絞っていきました。その作業では、やはり原曲を聴き込むことが大切ですね。

譜面からではなく、耳で聴くだけで音を拾っていくのですか?

はい。まずは耳コピです。それから譜面を自分で起こして音色をプログラミングしていきました。まずメロディラインが一番で、そして左手で伴奏を弾くところとベース。それぞれのパートにコントラバス、トロンボーン、ストリングスなど、音を聴き分けながらどんどん重ねていって…なかなか大変です。「鬼殺隊」は音づくりだけで2週間、微調整と演奏の練習まで含めると1ヶ月以上かけて完成させました。

ライヴで「鬼殺隊」が聴けるかどうか、楽しみです。配信当日は演奏の合間にオリジナル企画もあるそうですね。

すごく面白いことを企画しています。その部分は生配信ですから、皆さんのコメントなども拾いながら楽しい時間を共有したいですね。リアルタイムならではの緩さもあっていいんじゃないかと思っています。

自粛期間中も自宅からエレクトーン演奏の生配信をなさっていましたね。

自分にできることは何だろうと考えて、やっぱり音楽を届けることだと思ったので。この状況はまだ続きそうですが、今回の配信ライヴのような機会を作って音楽を伝えていけたらいいなと思いますし、リアルのステージのための準備期間としても有効なものにしたいです。より進化したものを見せられるように。

今後、挑戦したい曲はありますか?

いっぱいあります!先日、誕生日の生配信で普段やらないようなポップスを演奏したら好評だったので、また弾いてみたいですね。あと、アニメのサントラで今ちょっと挑戦している曲があるので、それを早く作り上げたいと思っています。いろんな曲を演奏して幅広い世代の方にエレクトーンの魅力を知ってもらいたいです。


826aska VR LIVE 〜Last Teenage〜
■配信日時/9月20日(日)20:00〜
■料金(税込)/視聴チケット¥1,000 グッズ付チケット¥5,500(視聴チケット+Tシャツ&マフラータオル)
■お問合せ/視聴方法に関するお問い合わせはBlinkyお問い合わせフォームよりお願いいたします。
https://blinky.jp/support/mail.html

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