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「戸田恵子」スペシャルインタビュー
取材日:2026.05.01


三谷幸喜構成・演出×戸田恵子出演で贈る、
歌と語りの一人芝居『虹のかけら~もうひとりのジュディ』が再び全国へ!
映画『オズの魔法使』で世界的な大スターとなった
ジュディ・ガーランドの光と影の人生を、彼女と同じ名前を持ち、
長年専属代役として寄り添った「もうひとりのジュディ」の視点から描いています。
カーネギーホール公演を経て、さらに深まったジュディへの思い、
4度目の上演に懸ける今の気持ちを伺いました。


再演と全国ツアーに向けての意気込みを教えてください。

今回もたくさんの地域を回らせていただきますので、また皆さんにこの舞台を楽しんでいただきたいと思います。来年、古希を迎えるのですが、この作品は、ほぼ10年前、還暦の記念に三谷さんに作っていただきました。それを4回もやれるという喜びと、自分への戒めといいますか、体力勝負の一人舞台なので、自分でもチャレンジャーだなと思います。ただ、こうして向き合える作品が自分の中にあることは、本当にありがたいことだと思います。毎回、観てくださる方もいらっしゃるので、「円熟味を増しましたね」と言っていただきたいし、「さらに若々しくなったね」とも言っていただきたいし、いろんなふうに見ていただきたいと思っています。一層力を入れて頑張りたいと思います。

この作品の好きなところを教えてください。

好きなところはいっぱいあるのですが、『オーバー・ザ・レインボー』を歌う時はやっぱり気持ちが高揚します。きっとお客さんも「来た!」と思うところだと思います。あとは、私の好きなミュージカル映画『イースター・パレード』(1948年)の中に『ア・カップル・オブ・スウェルズ』という曲があるのですが、その曲でジュディとフレッド・アステアが浮浪者の格好で一緒に踊るシーンがあります。この舞台では私一人で踊ります。埃だらけのジャケットを着て、「舞踏会に呼ばれたけど、どうしようかな」みたいな。そのシーンが入っているのが、すごく好きなところです。


カーネギーホールでの思い出を教えてください。

ジュディ・ガーランドという人は47歳で亡くなり、非常に短命でしたが、紆余曲折ありながらも1961年にシンガーとしてカムバックしてくる。そのステージがカーネギーホールなんですね。カーネギーホールには大・中・小のホールがありまして、私がステージに立ったのは300人ぐらいの小ホールです。でも、楽屋口がひとつなので、どのホールに行く人も楽屋口は同じ。「ここをジュディ・ガーランドも通ったのかな」とバンドのみんなとワイワイ言いながら、通っていました。楽屋口から入ると8枚の写真が貼ってありまして、その中にジュディ・ガーランドがいます。娘のライザ・ミネリもいました。それぐらいジュディ・ガーランドにゆかりのあるホールなので、思い入れがありました。今回のフライヤーの背景は、カーネギーホールの舞台なんです。カーネギーホールに行ったことがある方はすぐわかるのでは?本当に素晴らしいホールです。

公演を重ねるごとに、ジュディ・ガーランドへの思いに変化はありますか?

今回はまだ何も手をつけていないので、やってみないと分からないところもありますけれども、去年2月にLAで開催されたグラミー賞に行けることになったので、その足でジュディ・ガーランドのお墓参りに行ったんです。その時に「ありがとうございます」と手を合わせて。そうしたら、なんと今年もグラミー賞に行けることになって、もう1回、お墓参りに行きました。「またやらせていただきます」と。この人、2回も来たわと、多分、ジュディもびっくりしていると思います(笑)。「今年もツアーをやるので、よろしくお願いします」とお伝えして、勝手に縁が深まったような気持ちでやらせていただきます。

初演から約10年になりますが、この作品と歩んできた日々はいかがでしたか?

月並みですが、あっという間でした。コロナ禍の3年があり、プライベートでは私の父が亡くなり、いろんなことがありました。そういうことを経て、特にこの5年くらいは、「いつか、いつか」と言っていちゃいけないなという気持ちが湧いています。私は割と思ったらすぐ行動するタイプなのですが、より一層それが強くなりました。行きたいところには行けるうちに行こうとか、会いたい人には会いに行こうとか、そういうことを思うようになりましたね。私は趣味が何もなくて、せいぜい観劇ぐらいなのですが、芝居や落語、コンサート、ライブを見るのが好きなので、歌舞伎を鬼のように観ようとか、そういうことに力を入れたいですね。行きたいところには行く。休みが3日間しかなくても、1泊でもニューヨークに行くとか。そういう気持ちがあります。もっと早くやればよかったなという後悔もありますが、まだ間に合うと思って、今、そのエンジンがかかっている感じです。

兵庫県立芸術文化センターの印象を教えてください。

関西はとにかくノリがいいという印象があります。非常に前のめりで見てくださいますよね。こういう感じの地域は、なかなかありません。「お金払った分、全部楽しませてもらいますよ」という感じがあって、めっちゃ嬉しいです。どんなくだらないことをやっても受け入れてもらえて、楽しんでくれる。笑った分だけ、泣くところではまたすごく泣いてくれて。そういう感じが大好きでありがたいなと思います。

◎Interview&Text/岩本和子
◎Photo/安田慎一



7/24FRIDAY〜26SUNDAY
「虹のかけら~もうひとりのジュディ」
■会場/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
■開演/7月24日(金)18:00 7月25日(土)・26日(日)13:00
■料金(税込)/全席指定 A¥8,000 B¥5,000
■お問合せ/芸術文化センターチケットオフィス TEL.0798-68-0255
(10:00~17:00月曜休 ※祝日の場合翌日)