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清水ミチコのシミズム

最近、プロデュース業に目覚めたという青木さやかさん。
言われてみれば昔から、
なぜか人に尽くすのが生きがいのような人柄のいい彼女。
最近は女優業も忙しそうだけど、
なるほど性格的にはピッタリです。
よくタレントで洋服やコスメ、
ネイル関係のプロデュース中と名乗ってる人もいますが、
名前だけ貸してる事も多いため、
いかんせん胡散臭い言葉にもなりそうなのが
プロデューサー業です(口が悪い)。
しかし青木さんは常に地に足がついてます。
というか足をよく使う。
刑事でいうと昭和世代の捜査向き。
遊びでもそうで、去年は私と野沢直子さん、
明石家さんまさんと彼女との4人の食事会を
一人でセッティングしてくれました。
日本一忙しいさんまさんをごはんに誘うのは、
なかなかできない偉業。
さんまさんも、どうやら
青木さんの姿勢と勇気に打たれたらしく、
本当に実現しました。
私たち(野沢と清水)は若い頃、
さんまさんの存在にたじろいでしまい、
なかなかしゃべれなかった、
ということを聞いて動いてくれた青木さん。
私は何十年もかかって、
さんまさんとうちとけて話すことができたこと、
今も忘れられません。
先日は、出身地の瀬戸市で
私とのトークショーをプロデュースしたいとのこと。
もちろん喜んで参加することにしたのですが、
ちょっと覗いてみれば
プロデュース業って本当に面倒そうでした。
やらなくてよかった(できないんだけど)。
日程と会場を押さえたあと、
当日の移動手段、音響設備や照明、
チラシのデザインなどの宣伝準備、
制作費に至るまで一人で動いたり契約したり。
こう書いただけで疲れる。
私が令和世代ならモームリに相談します。
しかも、そのチケットを自力でも販売したいとのことで、
私のライブのロビーで手売りさせてくださいと言います。
私は「照れくさくない?」と言うつもりが、
つい「恥ずかしくないの?」と言ってしまいました。

言い間違いまで口が悪い。
なんと一人で111枚売り上げました。
恐るべし青木さやか。