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清水ミチコのシミズム

ここ最近、浅田美代子さんと
映画を観に行ったり、ごはんを食べたり、
浅田さんのご自宅にお邪魔したりしています。
友達が増えたようで嬉しくもありがたい事です。
実は、私はもともと浅田さんの大ファン。
アイドルがたくさんいた70年代、
彼女の可愛さは抜きん出ていました。
それもルックスだけではありません。
たとえばほかのアイドルたちは、
当然たくさんの人からいいイメージとなるような
コメントを言いがちなのですが、彼女は違いました。
美容の質問などにも、
「私は何もしてない」
「化粧水しかつけてないんです」
と答えるような人が多い中、
彼女は当時珍しかった
「美顔器を買ってもらったの」と、写真入りで紹介。
私は中学生の分際でありながら、
(なんて計算しない人なんだ)と、
その何とも言えない無防備さ、
ピュアな感じにますますファンになりました。
先週は、カナダから帰国したばかりの
光浦靖子さんと、浅田さんとの3人で遊びました。
聞けば光浦さんもやはり浅田美代子さんのファンだったんだとか。
見る目あるねえ。
そんな光浦さんもまた、
浅田さんとは別の意味で屈託のないタイプです。
まず言葉に嘘がありません。
綺麗事などを口にできない性分。
それなのに全然キツくないのは、
彼女の心が清いからだと思います。
3人でごはんを食べながら、
ペットの話や欲しいものの話、行きたい旅先の話、と、
好き勝手なことをしゃべってるうち、
最近の業界話になりました。
あの大手の事務所も大変そうだね、とか、
一流のタレントほど嫉妬もされて大変だね、
などなど、下世話な会話。
そして光浦さんがサラッと言いました。
「そんな中に長くいながら、清水さんはいいですね。
事務所が小さくて。5〜6人ですか?」
「あ、う、うん。ま、まあね」
「小さすぎて誰にも相手にされてない」

「うるさい!」とキレる私。率直すぎるのも困ったもんです。
しかも、真実を突くところがあるという功罪。
こんな言葉を黙らせる権力が欲しい!
率直に思いました。どこかに売ってないかな。