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清水ミチコのシミズム

毎週木曜日はニッポン放送の
「ラジオビバリー昼ズ」という番組を担当しています。
もう足かけ28年にもなるという長いレギュラーなのですが、
先日は明治座でその番組の大きなイベントがありました。
ここんところずっとコンプライアンスなどで、
言葉にも注意されがちな私たち(いい大人なのに)ですが、
ライブだけは公共の電波ではないせいか、
多少は自己判断の世界。
そのせいかみんなものすごく自由を満喫してました。
さっと生まれる言葉は率直かつ、痛快。
痛快と言えば、最近読んだ芸人・チャンス大城さんの本
「僕の心臓は右にある」は、
個人的に今年読んだ中で一番面白かった本です。
意外にも彼はクリスチャンの家庭で育ってるのですが、
ある日ひどい事をしてしまい、
神父さんにそれを懺悔をすると、
その話の内容に神父さんの笑いが止まらなくなって、
ついには呼吸困難で倒れて医者を呼んだ
という箇所が忘れられません。
中味はネタバレになるので、ぜひご一読を。
買って損はさせない本でしたよ。
正直な言葉というものは、
一抹の残酷さがありながらも
ユーモアも含むようにできてるんですかね。
そのイベントでは、東MAXさんの
買ったばかりの別荘の話になったのですが、
「テレビで見たけど、小さいよな」と、
高田文夫センセイ。
人の別荘にケチつけるなんて、
テレビではとても聞けないコメントです。
お店も経営している東MAXさんに、
「あのもんじゃ焼き屋もつぶれそうですよね」
とナイツの2人が言うと、
「うるさいよ!」とキレる東MAXさん。
ふと見れば彼は蝶ネクタイをしてたので、
「だいたい中年なのに蝶々つけて
大学通ってるのってバカっぽいよね」
と私。
「皆に誉められるのになんだよ!」と返すものの、
「ラーメン屋もつぶれたよな」など、

まわりから言いたい放題で、
そのたびに客席も一緒に沸いてました。
信頼関係あってのこととはいえ、
こうして書くとひどいですね。
やっぱりコンプライアンスは必要です。