私の友だちＡさんの話。
ある日、美容院に入ったとたん、
美容師の男性に、（ああっ！）という顔をされたそうです。
ふだんからスピリチュアル系の話も好きなその美容師さんでしたが、
しばらくすると、背後で（ブツブツ…ブツブツ…）と、
何かは聞こえない程度に口を動かしてたのだとか。
さすがに帰り際、
「あの、さっきは何かおまじないのようなことを？」と聞くと、
「あ、うん。ごめんね。なんとなく気になって。
でも、もう気にしないで。大丈夫だから！」
とのことでした（気になるわ！）。
そしてその翌週、整体に行ったＡさん。
するとなんとその先生からも
「あっ、Ａさん！ちょっと塩を撒かせてもらっていい？」と、
いきなり撒かれたそうで、
いよいよ薄気味が悪くなったそうです。
今のところ何もなく心配はなさそうですが、
いったい何が見えたのかという話よりも、
私が思ったのは、（言葉って凄いな〜、おっかないな！）、
ということです。
もし、もう1人くらいから
「あなたには大変なものが憑いてます。
今なら30万円でご祈祷できますよ。」
などと言われたら、飛びつくかもしれませんよね。
数人に同じ言葉を言われ続けたら、
人間なんてすぐノイローゼにでもなりそうです。
私もいつかめっちゃ怖かったことがあります。
それは、怖い話のプロである稲川淳二さんと、
東京駅でバッタリ会った時のこと。
お互いあんまり時間もなく、すれ違いざまの挨拶でしたが、
「稲川さん！お元気で？」と聞いたら、
「元気じゃないよお～、オレいまトイレ行ったら、

オシッコが緑色だったよお～」
と笑って通りすぎました。
私は驚きながらも、（どういう意味だよ！）
と確かめる時間もありませんでしたが、
冗談でありますように。
血尿なら聞いたことあるけど、緑って。
（そういえば、よく緑のライトの中で話してたけど、
まさか体内に入ってた？）
などと考えると、ものすごく怖い話でした。