HOME > ドラマチック!OH!能 > Vol.86「望月」
主人を殺害された母と子、そして元家来。三人が結託して企てる仇討ちが手に汗握る人気曲「望月」。豊田市能楽堂の特別公演では、宝生宗家が上演します。
近江国守山の甲屋という宿に、二人連れがたどり着きました。かつての信濃国の住人安田友春の奥方と若君です。友春は同国の望月秋長に討たれ、残された妻子は放浪の旅をしていたのです。そんな二人の姿に、甲屋の主人は驚きます。彼は、かつての安田の家臣・小沢友房でした。再会を喜び合っていると、そこに望月秋長の一行がやって来ました。この機会に仇討ちをしようと、ある計画を思いついた友房。奥方と若君を盲目の芸人一行に仕立て上げ、望月の酒宴に入り込もうというのです。瞽女(ごぜ)に扮した奥方が曽我兄弟の仇討ちの物語を語ると、感極まった若君が「討とう」と口走ってしまいます。座が騒然とする中、友房が機転を利かせて場を収め、若君が鞨鼓を、友房は獅子を舞いました。酒宴の芸の面白さと酔いで夢心地の望月。それを見た友房と若君は変装を解いて飛びかかり、仇討ちを果たしたのでした。











