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NEMOのGood Music A to Z

VOL.75

ネモトラボルタという私のバンドにはドラマーのメンバーがいなくて、毎度サポートドラマーの方々に助けてもらっています。先日、いつもお世話になっているドラマーたち5人が一堂に会するイベントを渋谷で開催しました。ステージにドラムセットを2台置いて迫力あるサウンドとなり、お客さんの歓声にも助けられ無事に終えることができました。その楽屋で気づいたのですが、我々メンバー3人とドラマー5人を合わせた8人全員が紙たばこの喫煙者で、めずらしく全員が時代に逆行しておりました。某ロックミュージシャンが「セックス・ドラッグ・ロックンロール!」の時代は終わった、これからは「健康・挨拶・レディーファースト」だ!と言っていて、まさにそう思うのですが、そんな時代のなか煙が充満して真っ白な楽屋で2026年とは思えないほど全員平気な顔で過ごしていました。笑。思い起こせば30年ほど前、大学生の私が同じ渋谷のクラブ(女の子に接客される方じゃなくてDJがいる方)で踊っていたころは、たばこを吸いながら踊ってもぜんぜん平気な時代。私はたばこを咥えてどでかいスピーカーの目の前に立って1人で黙々と踊るという怪しい男でしたが、そこでたまに女の子から逆ナン?されてたんです。そのお決まりの第一声は「ねえ、火かして!」という一言。これがまた良いんですよね。当時のクラブはまだアングラで本当にオシャレで可愛い子が多かったので、そんな子が爆音の中だから耳元に近づいてきて言ってくる。ちょっといい匂いがして…いい…。そしてライターを貸すわけでなく、火のついた私のたばこをそのまま渡す。女の子はそのたばこの先っちょで自分のたばこに火をつける。これがまたなんか…いい。ウフフ。しかし、そんなこと俺はまったく気にしないぜ!風(フウ)を装って、たばこを返してもらったらすぐさま背を向けて再びスピーカーの前で踊りだす。どうよ!俺の踊ってる感じ!女の子なんか関係ねえし、俺は音にハマってんだ!かっこいいべ!?と意識してない風を装ってバリバリ意識してしばらく踊りまくる。そして振り向くと、誰もいない…。という時代でした。いや、そんな時代ではなく、ただそういう私が30年前の渋谷にいただけという話でした。笑。というわけで、そんな私と同じく、女の子を意識してない風を強めに出した結果、なんにも始まらない君たちに捧げる曲はこちら!

「The Very Best Of Albert King」Albert King
2007年発売Amazon音楽ランキング30068位

アルバート・キングさん。ブルースの3大キング(B.B.king/FreddieKing)のうちの1人で有名なブルースギタリスト&シンガーです。1950年代から活躍して1992年69歳で亡くなっています。ギブソンのフライングVというとんがった形のギターを愛用してチョーキングを多用し、聴いてすぐ彼だとわかるくらい特徴的なプレイです。左利きなのですが、右利きのギターをひっくり返しただけで、彼の弦は低音と高音が上下逆さまになっています。私からすると神技。頭がこんがらがります。笑。昔は左利き用が少なかったのか、高価だったのか、面倒だったのか、彼のようにただひっくり返して弾ける人がけっこういましたね。日本では松崎しげるさんもそうです。もしくは右利きに直される人もいますよね、ビートルズのドラマー、リンゴスターも実は左利きですが、右利き用のドラムセットで叩いています。ご紹介したアルバムはベスト盤ですがレア曲「Canyouseewhatyou’redoingtome」が入っているのでオススメしました。シングルとして1970年にSTAXから発売されましたが、とにかくかっちょいい曲です!ブルースの3コードですがホーンセクションとの絡み、彼のギターのオブリがスリリングで最高です。そして彼はたばこも吸います。オシャレなパイプを咥えて演奏していました。…というわけで今回は「S.(最近は)C.(クラブの)S.(外に出たところが)K.(喫煙スペースです)」的ミュージックでした!