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VOL.70
人生初の「推し活」にハマりそうだとお伝えしたのは昨年の6月。女子サッカーチーム「スフィーダ世田谷」を追いかけ、昨年末には総括として選手たちの分析をしました。なかでも藤原選手への想いは上昇し続け、もし街中で会ったとしても、たとえ私が監督になったとしても話しかけられないくらいの存在になっていたのですが、その藤原さんが突然いなくなってしまいました…。プレナスなでしこリーグ1部新人賞まで取ったのに…。そこで1つの気づきがありました。それまでは他の選手たちの名前やプレイスタイルまで把握してチーム全体を応援している気になっていたのですが、違いました。今はもうチームに興味が持てなくなっております。私は藤原さんがいたからスフィーダを応援していただけだったと気づかされたのです。調べてみると藤原さんはオーストラリアのEssendon Royalsというチームに移籍していました。オーストラリアか…遠いい。私の推し活は1年も持たず終わってしまうのか…どうしようと悩んでいたところ、彼女のオーストラリアデビュー戦の映像をYouTubeで見つけました。日本と同じで1カメしかなく寄ったり引いたりするだけの見にくい映像ですが、藤原さんの姿を発見。やった!と思ったのも束の間、その開始10分後くらいにまた1つ気づきがあったのです。あれ?レベル低い…ボールが落ち着かない、両チームに藤原さん以外うまいプレイヤーがいない。なかにはそもそも運動神経がなさそうな選手もいる。なんでだ!日本で新人賞を取ったから海外に出てスキルアップするという筋道ならわかる。だけど、日本より明らかにレベルの低い海外のチームに行く必要がどこにあるのか??これじゃ納得できない。いや、藤原さんも納得しているわけがない。何かのっぴきならない「力」が裏で働いているのか!ご本人はあまりSNSにマメじゃないのでテンションがわからない…だから一言いってほしい「スキルアップのためにエージェントに勧められてオーストラリアに行ったけど失敗した。早く移籍したい」と。ならば納得。何もかもわからぬままモヤモヤしている春先でございます。そんな俺と同じく、推しの脱退、移籍、引退に納得のいっていない君たちに捧げる曲はこちら!
「Polk Salad Annie/Best Of Tony」 Tony Joe White
1974年ごろ発売Amazon音楽ランキング124,653位
アメリカはルイジアナのスワンプロックのキングと言われているシンガーソングライター、トニージョーホワイトさんです。この人は知る人ぞ知る激シブな存在。1972年ごろデビューして2018年72歳で亡くなっています。低くて野太い歌声で、エルビスプレスリーを泥臭く、男臭くしたようなROCKです。これがかっこいい!本人もエルビスが大好きだったようです。今回のジャケットは私の持っているアナログレコードのBEST盤でCDはなさそうですが『PolkSalad Annie』という曲が入っているBEST盤なら大丈夫。この人を知るのに最適な1曲で、なんと憧れのエルビスにカバーされて大ヒットしています。BLUESテイストなギターにホーンセクションが絡み合う私の大好物な曲がたくさんあります。彼もヒットをきっかけにモニュメントレコードから大手ワーナーに移籍しています。期待度の高い若手の移籍はグレードアップであるべきですね…というわけで今回は「S.(サミットに飾ってあって)T.(撤収された)F.(藤原さんの)N.(幟〈のぼり〉を譲ってほしい!)」的ミュージックでした!
