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NEMOのGood Music A to Z

VOL.08

みなさん、いかがお過ごし?ネモトラボルタのボーカル&ギターのネモです。 自分が高校3年生だった頃、憧れの女性ボーカリストがいました。その人は当時デビューしてCDも出していたのですが、たまにシークレットで小さなBARでLIVEをする事があって、よく見に行ってました。超のつく美人で、スタイルも抜群に良く、その華麗なるステージを眺めているだけで、わたくしの秘密のテントが立ってしまう程でして…歌も驚異的にうまく、スキャットは感情の赴くまま自由自在に放たれ、フェイクには本物のソウルを感じました。それは美しい容姿と相まってうっとりするような甘美な世界へとわたくしを誘ってくれました。が、しかし、それから20年の歳月が経ちました。たまたま当時と同じBARに立ち寄ったときに、偶然にもその人と再会したのです。その人は、カウンターで自分の隣の席にいました。2時間くらい気付きませんでした。なんと言えば良いのでしょう。このコラムをその人が読んでないことを願いつつ言わせて頂きますと、身体と顔が横に2倍程大きくなっていまして、声も当時の美声とはかけ離れ、酒焼けしたしゃがれ声で、ガハハハハ!と豪快に笑う、そこら辺によくいる近所のおばちゃんのようでした…こんな体験をなさった方に送る曲はこちら!

「Midnight at the oasis」 MARIA MULDAUR(1974年)
Amazon音楽ランキング4367位

マリア・マルダーというアメリカのシンガーです。1943年生まれなので,現在70歳。ブルースやジャズやジャグバンドに精通した楽曲が多く、ルーツに根ざしたサウンドは、今でも愛聴している方が多いです。俺のその一人。中でもご紹介する1枚は、代表曲「midnightattheoasis」が入っており、名盤です。余談ですが、惜しくも受賞はなりませんでしたが、第17回グラミー賞にこの曲がエントリーされていた時のプレゼンテーターはジョンレノンでした。彼女は当時30歳前後。個性的な声でとってもキュートなシンガーでした。が、しかし、つい最近、日本に来日した際にライブを見に行ったのですが、当時とはかけ離れたお姿で…ここからは個人的な意見なので控えておきます。でも、不思議なことに、このマリアマルダーも最初に話した憧れのあの人も、いまどんなお姿になっていようが、俺にとっては永遠にアイドルなのです。会えて嬉しいことには変わらず、緊張もします。そう、どんな容姿になろうが、手の届かない存在は永遠に変わらないのです。というわけで、「M.(目)を閉じてあの頃をS.(想像)すると、やはりB.(美人)だということには変わらないと教えてくれるM.(ミュージック)」でした!何十年ぶりかに会った同級生にも是非トライしてくださいネ!