HOME > MEGLOG【編集日記】 > <グラミー賞受賞!小澤征爾によるもうひとつのプロジェクト、小澤征爾音楽塾 名古屋公演迫る!>

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先日グラミー賞を受賞した小澤征爾。彼のライフワークのひとつが、2/24(水)に名古屋での公演を控えた小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトです。このプロジェクトはオペラを通じて、若手音楽家を育成するために2000年に設立されました。第14回となる今年のプログラムは、J.シュトラウスの喜歌劇「こうもり」。先日京都で行われたリハーサルを取材しましたので、この公演の見どころをお伝えします。

見どころ1:小澤征爾を観る!聴く!
なんといっても世界のオザワを生で観て、その音楽を堪能することが一番です。そして名古屋公演は、グラミー受賞でさらに勢いに乗った小澤を聴く絶好のタイミングだとも言えます。オーケストラのメンバーは昨年秋にオーディションで選ばれた、日本・韓国・中国・台湾の若き演奏家たち。そして彼らを指導してきたのは、ウィーン・フィルのアルフォンス・エッガー、そして、小澤征爾が率い今回グラミーを受賞したサイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。その顔ぶれも豊島泰嗣、原田禎夫、工藤重典、宮本文昭といった日本を代表する演奏家達です。リハーサルではそのサポートメンバーも加わり、厳しくも丁寧な指導ぶりも垣間見られました。そして何よりも小澤自身からのアドバイスを受ける若き演奏家たちの目の輝きは、とても印象的でした。小澤の音楽を若き音楽家たちが継承していく、そんな現場を目の当たりにする貴重な時間になるはずです。

見どころ2:喜歌劇「こうもり」は楽しい!
ウィンナ・オペレッタ最高の代表作、J.シュトラウス「こうもり」はドイツ語圏では年末年始の定番レパートリーとして愛されている名作です。全編を優雅で軽快なワルツが彩り、そのメロディーは誰もが一度は耳にしたことのある親しみのあるものばかりです。特に序曲は有名で、これから始まる物語への期待と高揚感を否が応でも募らせてくれます。そして物語は「喜劇」。随所に笑いやユーモアが盛り込まれ、楽しいままに物語が進んでいきます。そして、それを担う登場人物が非常に個性的。アイゼンシュタインとロザリンデ夫妻はもちろん、「こうもり博士」のファルケ、お転婆な女中アデーレと、脇役の一人まで目が離せません。今回の主要キャストは、世界中のオペラハウスから厳選された花形歌手たち。その洗練された技量が作品をしっかりと引き締めています。もうひとつの見どころが第3幕に刑務所の看守役で登場する、俳優の笹野高史。この看守役は「こうもり」の中でも大きな見どころとされる重要な役。それをどう演じるのか、そして他のキャストたちとの絡みも楽しみにして頂いていいところです。

見どころ3:絢爛豪華なセット!
今回の「こうもり」は舞台セットや衣装も大きな見どころ。プロデューサーのオットー・シェンクが、1986年にメトロポリタン歌劇場で初演した伝統的なプロダクションです。当時のウィーンを彷彿とさせる壮麗な舞台セットや衣装などは、全てメトロポリタン歌劇場で製作したものです。その量は11tトラックで16台と4tトラック1台分ということ。

今乗りに乗っている小澤征爾による、軽快で楽しいオペレッタ「こうもり」を名古屋で!

◎撮影:©大窪道治

<公演概要>
「第20回スーパークラシックコンサート」
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅣ
J.シュトラウスⅡ世:喜歌劇「こうもり」  
ROHM CLASSIC SPECIAL ※全3幕 <原語上演/字幕付>

◎音楽監督・指揮/小澤征爾 
◎指揮/村上寿昭 ※指揮は小澤征爾、村上寿昭の2名による振り分けを致します。
◎演出/デイヴィッド・ニース
◎管弦楽/小澤征爾音楽塾オーケストラ ◎合唱 小澤征爾音楽塾合唱団
◎オリジナル・プロダクション/オットー・シェンク
※このプロダクションはメトロポリタン歌劇場が所有しています。

■日時/2月24日(水)18:30開演
■会場/愛知県芸術劇場 大ホール
■料金/S席 ¥25,000 A席 ¥21,000
 B席 ¥17,000(売切) C席 ¥13,000(売切) D席 ¥8,000(売切)
■お問合せ/東海テレビ放送 事業部:052-954-1107 (平日10:00~18:00)
■チケット/東海テレビチケットセンター 052-951-9104(平日10時~18時)
※未就学児入場不可