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「森田望智」スペシャルインタビュー取材日:2025.11.09
朝ドラ『虎に翼』、夜ドラ『いつか、無重力の宙で』、
映画『シティハンター』など、
注目の映像作品への出演が続いている。
「これまでのご縁がつながってきて、ありがたい気持ちでいっぱい」
と語る森田望智の活躍が、舞台へも広がった。
初舞台作品『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で
愛知へやってくる。
舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が森田さんにとって初舞台となります。
ずっと舞台に出てみたいという気持ちがありました。映像と違って舞台は、最初から順番に流れでお芝居をし、何度も繰り返し演じられる。だから、お芝居の密度が増すのではないかな、本当にその役を生きることができるんじゃないかなというイメージが自分のなかにあって。ようやくそのときが来たんだなとワクワクしています。
初めての舞台が、村上春樹さんの原作を舞台化した作品となったことはいかがですか。
村上春樹さんの作品は、どんな物語としても受け取れるものが多くあり、まさにいろいろなことを探求させていただける貴重な場になるのではないかと感じています。なかでも、この『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、村上春樹さんならではのファンタジーの要素もありつつ、自分のリアルとすごく結びつく感覚があって。「この現実世界も“世界の終り”というもう一つの世界につながっているのではないか」と思えたり、「現実だと思っているこの世界は本当にリアルですか」と問われている気持ちになったり、世界の捉え方や生き方の可能性が広がるようなお話だなと感じています。物語に入り込みながら、いろいろ考えることができる舞台になるのではないかなと。私自身は、エンターテインメントとして楽しめる作品も、難解なものもどちらも好きなのですけど、その二つの魅力がバランスよく目指せる作品になりそうだなという気もしています。
演出・振付を手がけるフィリップ・ドゥクフレさんは、シルク・ドゥ・ソレイユなどで作品を創作し、日本でも、『DORA〜100万回生きたねこ〜』(96年)、『Iris』(03年)、楳図かずお原作のミュージカル『わたしは真悟』(16年)で身体表現を取り入れた舞台づくりをされています。動きのあるエンターテインメントになると推測しますが、森田さんも、バレエとフィギュアスケートの経験が活かせそうですね。
今年、『氷艶hyoen2025 ─鏡紋の夜叉─』でスケートをしながらお芝居をしたときに、お芝居の気持ちを引きずり過ぎてしまうと、動きが小さくなってしまったりして思うように踊れないということがあったんです。だから、今回、踊ることになるのかまだわからないですが、心と身体と音楽が上手く全部つながるところを目指したいなと思っています。宮尾俊太郎さんをはじめプロのダンサーの方々とご一緒できるので、新しい景色をいただけるのではないかと思っており、とても楽しみにしています。
演じられるのは、“ハードボイルド・ワンダーランド”の司書と“世界の終り”の彼女になります。
“世界の終り”の登場人物たちは、藤原竜也さんが演じられる主人公にとっては、“ハードボイルド〜”のほうの人物が夢に出てきているようなイメージなのかなと思っています。なので、“世界の終り”の女の子は演じ方の幅が広いといいますか、演じるたびに発見があって変化していくのかなと。そして“ハードボイルド〜”の司書も、地に足の着いた自立した女性ではあると思うんですけど、主人公は彼女の内面の印象を“世界の終り”の彼女に反映させていると思うので、掘り下げていくほど発見があるのではないかと思うんです。とにかく、どちらも魅力的な人物になるといいなと思っています。
藤原竜也さんとは初共演。どんなことを楽しみにしていますか。
これまで拝見していて、お芝居に向ける情熱がとても強く、お芝居を心から愛していらっしゃる方なんだなと感じていました。だから、技術的なことももちろんですが、まずその姿勢や気持ちから多くを感じ取らせていただけるのではないかと思っています。あの内から放たれるエネルギーは、きっと、普段の人生を色濃く生きていらっしゃるからこそ生まれるものだと思いますし、人として学ぶべきことが本当に多いと感じます。
どんな人になりたいと思っていらっしゃるのですか。
ちゃんと日常を幸せに生きていたいと思っています。ちゃんとご飯を食べて、寝て、バスに乗って、電車に乗って、人と会って、お話して。それがきっと、演じる役にもつながると思います。役は自分とは別人ですが、どう捉えてどう表現するか、ああかなこうかなと考えるのは自分で、自分が豊かじゃないとその役も豊かにならない気がしています。日々を大切に、明日死ぬかもしれないと思って、今日を一生懸命生きられるような人になりたいです。と思っていてもなかなかそうはいかないんですけどね(笑)。人間ってそういうものですけど、でも、少なくとも、日々ありがたみを感じながら過ごせる人でありたいです。
◎Interview&Text/大内弓子
◎Photo/安田慎一(STUDIO.SHIN)
◎Makeup&Hairstyling/佐川理佳
◎Stylist/トリイクニコ
2/13 FRIDAY〜15 SUNDAY
舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
■会場/名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館) 大ホール
■開演/2月13日(金)13:30
2月14日(土)12:30、17:30
2月15日(日)12:30
■料金(税込)/全席指定¥13,000 車椅子席¥13,000 U25¥6,500
■お問合せ/メ~テレ事業 TEL.052-331-9966(平日10:00~18:00)











