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「ケント・モリ」スペシャルインタビュー
取材日:2023.11.25 


世界的なダンサーであるKENTOMORIさんから直接学び、一緒に踊る。
魅力あふれるワークショップですね。
しかも、ダンス経験なし、0歳から100歳までOKとは。
本番のステージで体感する緊張感や震えるような高揚感、
スポットライトに当たりながら、一緒に練習していた仲間が
ひとつになって踊る感覚を心から味わってほしいと思っているんです。
本番のドキドキ感ってやっぱり特別なもの。練習だけじゃ味わえません。


ケントさんと一緒に踊ることで、人生が変わる人もいるのでは?

形は違えどこれまで同じようなワークショップをしてきましたが、確かに「1日で人生が変わりました」という声はありましたね。僕は、すべての活動を「夢職(むしょく)」と読んでます。夢の仕事です。今、戦争などで「人類はみな兄弟」であることが失われつつあるでしょ。僕は世界平和のために活動をしているし、僕たちの出身は地球でしょ?と。赤ちゃんって話すより先にリズムを取ってバウンスするんですよね。それは最もプリミティブなボディーランゲージ。これぞ原点であり頂点。使うのは自身のハートビートのみ。自然や宇宙のリズムと呼吸に鼓動を合わせ、感情も込めて波に乗る。それが言葉を超えた「舞」。八百万、天への祈りにもつながるんです。国や人種のような線引きはなくなって、みんな同じだったよねって感じられるんですよ。世界はひとつ、ダンスでひとつになれる。そこに魅力と可能性を感じているんです。それは、僕のヒーロー、マイケル・ジャクソンが教えてくれたこと。彼こそまさに“WearetheWorld”なんです。


マイケル・ジャクソンとの最初の出会いは?

子供のころ『BillieJean』の最初の一音を聞いた瞬間に僕に稲妻が落ちたんですよ!その瞬間から僕は今も夢の中に居続けていると思う。マイケルのダンサーオーディションに参加した当時、僕はマドンナの専属ダンサーでした。会場には5000人来てたようですが、周りを見て「100%勝った!」と思ったんです。その理由は?と問われたら“マイケルへの愛”ですね。僕が会場の中で一番彼のことを愛していたし、マイケルのためなら死ねるとまで思ってましたから。結局選ばれたもののツアーには参加できなかったのですが、マイケルが僕のダンスを見て、選んでくれたことで、不可能はないんだということを実感しました。僕の原点はHaveto(しなければならない)ではなく Wouldloveto(愛してやまない)。夢を見続けるには愛してやまないことをし続けるだけです。好きなことしかしたくない、そんな僕の武器は、「舞う気」と書いて「舞気ぶき」。我がままだけど僕の「我」がそこにあるので、それが「愛」とつながって起爆剤になるんですね。


マイケルより先に、マドンナの専属ダンサーとして活躍されていたんですよね。

僕、21歳で渡米したんですが、やりたいことはダンスだとはっきりわかっているのに叶わずにいて。2008年の1月の末に学生ビザからアーティストビザに変わり、最初のオーディションがマドンナで、いきなり一発目に受かっちゃったんです!だから僕の初の就職先はマドンナの専属ダンサー。実は僕、友だちが参加するから会場まで車で送っただけで、誰のオーディションかも知らず。周りを見渡すと、あれ?あの人はマイケルの演出をしているシェイミ—・キング!?と。課題曲『4Minutes』は名プロデューサー、ティンバランドが手掛けていたんですが、その音が鳴った瞬間「あ、これは俺が踊らなきゃだめだ、俺のもんだ」って思ったんですよ。この会場にもマイケルに関わる人達がいて、僕はここで最高峰のダンスの世界に引き入れられた。当時22歳です。周りが本当にとんでもない人たちで、一緒に踊ることが楽しくて仕方がなかったです。

マドンナに、マイケルへの追悼ダンスを指名されるほどの信頼関係になりましたね。

今でも一緒に仕事をしています。最近ではマドンナの40周年記念ツアーで、マイケルとマドンナが初めて共演を果たす踊りとストーリーを採用してくれて、振り付けも担当しました。彼らはツアーメンバーに妥協はしないんです。ツアーに僕が呼ばれることやいろんな形で共に仕事をすることは、よく考えると、小さいころから聞いてきたあのマドンナが僕を知ってくれていることに、頬っぺたをつねりたくなりますよ。

その世界最高峰の場所で体験している気持ちを今回みんなにも味わってほしいということですね。自分のダンスを踊ることは表現をすること、情熱をよみがえらせること。

そうです。そして、一番大事なことはNothingisimpossible、不可能はないんだ!ということです。生まれてきたことがすでにpossible。生きづらい人には、こんな生き方だってあるよ!と伝えたい。話を聞くのは百聞、でも実際に自分で体験してみることは一見でこれがすべて。百聞は一見にしかず。僕と一緒に踊りましょう!

◎Interview&Text/田村のりこ 
◎Photo/内池秀人



2/17 SATURDAY
「KENTO MORI LIVESHOP」
■会場/西神中央ホール
■開演/17:00
■料金(税込)/スタンダード席(指定席)¥3,900 VIP席(自由席)¥4,500
前方スタンディング席(自由席)¥2,000
■お問合せ/西神中央ホールTEL.078-995-5638(10:00~20:00)
※0~2歳まではひざ上での鑑賞無料(大人1人につき1名まで)
※3歳以上は席が必要な場合有料
※大きな音が流れるためお子様など心配な場合はヘッドホンなど持参ください

ダンスワークショップ
「KENTO MORI DANCESHOP」

■開演/[ビギナークラス]10:00~12:00
[アドバンスクラス]13:00~15:00
■参加費(税込)/¥5,000
■お問合せ/西神中央ホールTEL.078-995-5638(10:00~20:00)