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清水ミチコのシミズム

政治家のスキャンダルが増えてきましたが、
こと失言に絞れば昔から男性が多いです。
だいたいダジャレ好きなのは、
断然男性脳と聞いたことがあります。
思いついたらすぐ口にしてしまう。
そういえば女であんまり連発する人はいませんが、
おじさんは止まらないし、とても幸せそう。
そんな中、最近クラシック業界で話題になってるのが
「ブラボー問題」なのだとか。
クラシックコンサートにはそんなに足を運んでない私ですが、
司会の経験は何度かあります。
演奏者の皆さんはとても繊細かつ優しい人ばかりで、
下世話と真逆の存在。お弁当にも文句など言いません。
それどころか、いつかはお弁当の数を間違えてた業者さんが、
「さっきはすみません、不足してました」と
4つ持ってきたのに、
誰も文句を言ってなかったとわかった事がありました。
4名のどなたかは食べずに文句も言わなかったの?と驚いて、
今も忘れられません。私なら怒りマックスです。
のりピーなら怒りマンモスです(古い)。
さて、この件の始まりは、SNS投稿からでした。
「終演後の早すぎる『ブラヴォー』は、

私どもにとってうれしいものではございません。
完璧な静寂の方が、はるかにうれしいものです。
今日は、指揮者も楽員も事務局員も、
失望を感じておりますので、
あえて投稿いたします。」とのこと。
やんわりとした書き方の中に、
かえっていかに腹立たしかったかという心情が伝わってきます。
「ワシは知ってる〜!ここが終わりなんだよね〜!」と、
自慢が先立って、立ち上がるブラボーおじさん。
演奏が終わってからの一瞬の静寂こそ、
天の沈黙のような神々しさを感じてる人が多い中で、
「オレが」と持ってって粉々にしてしまう。
ブラボーおじさんはドロボーおじさんです(得意顔)。
何度か行ってれば、
「拍手はタクトが降ろされてから」
というお約束もわかりそうなものですが…。
こうして投稿してくださった勇気で、
演奏者の心がようやく救われ、
観客のモヤモヤも少しは晴れたかなあと思います。
投稿者にブラヴォー!(それがうるさい)