HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#84
NHKで1969年の紅白歌合戦・リマスター版を放送してました。
もともと紅白好きな私なのですが、3時間あっという間でした。
フィルムが古すぎて時々画像が止まりますが、
そんなことはご愛嬌に感じます。
きっと大変な作業なんでしょうが、またやってくれないかなあでした。
なんであの時代は大人がみんな清純なのでしょう。ものすごく可愛い。
紅が勝つか、白が勝つかと、
ハッキリ対戦番組でもあったことをなつかしく思い出しましたが、
一生懸命やってやるぞ!感に満ちています。
人間性がどこか裕福な感じがするのも不思議です。
スピード命!ではなくて大人の余裕で遊ぶ。
とはいえ、ハッキリ言って今の人よりもフケては見えるのです。
年齢は若く、ルックスはシブいのに清らかでリッチという謎。
最近よく聞く「番組で爪あとを残そう」
などという言葉がなかったからなのでしょうか。
「個」よりも「和」という気風で芸能界ってこんなにいいもんだったんだな、
と思いながらながめてました。
昔はマイクが細長かったんだとか、
美空ひばりさんはすでに別格だったとか、
鞍馬天狗のコントでの高橋英樹さんマジ大活躍など、再発見だらけです。
中尾ミエさんは後年、弘田三枝子さんを
「きれいになっちゃったらパンチがなくなって」とハッキリ言ってましたが、
その前はどんなによかったんだろう!と思わせるほどの歌唱力でした。
中尾ミエさんはいつもズバリ言うから面白いです。
個人的にはたまたま、
番組で私の実家のお店に来てくださったことがあったのですが、
当時のスタッフが一丸となって掃除し、オシャレをして、
店内に花を飾ってお迎え
した中、あっけらかんと
「狭いわね〜」。
ウケました。真実をつかれると何も言えませんよね。
(やかましいわ!)あとどうでもいいことですが、
「グッナイベイビー」を歌ったキングトーンズのボーカルの方が、
誰かに似てるなあ、と悩んでたら、
オットが「ダイアンの津田さんじゃない。」
と言いました。スッキリ。
