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清水ミチコのシミズム

2013年の今年は、
忘れられない一年のしめくくりになりそうです。
12月30日、なんとこの私清水ミチコ、
武道館でのライブが決定したのです。
タイトルは「国民の叔母・清水ミチコの『ババとロック』in日本武道館」。
おめでとうございます。ありがとうございます。
豪華メンバーでのライブにするべく、
先日まで、色んなバンドや芸人仲間に、
当然子分肌の人たちから順に声をかけていました。
こんな一大事なのに、どこかあせることなく、
楽しんでるキライがあるのは、
おそらく私が「武道館に立ちたい!」と立候補したからではなく、
大物のどなたかがドタキャンとなり、
「おまえやってくれないか」とのお声がかかったからです。
つまりどこかで、(困ってるのならやったりやしょう)、
という、奉仕精神に似たようなものが
宿っているからだと思われます。キラキラ。
東海と都内は今や近所感覚、
ぜひ足を運んでくださいませね~(軽く言うな)。
しかし、つい先日のことです。
収録前のロビーで、若手の芸人から
「清水さん、武道館やるんですってね。凄いなあ」
と言われました。
「やるって言っても、たまたま頼まれたってだけだよ。」
と答えたところ、隣にいらしたた所ジョージさんが、
その会話をを聞き、「えっ?」という感じの、
とても驚いた目をしながら私を見ました。
私はてっきり(おまえみたいなもんが?)と思われているのかと、
「イベンターさんに頼まれましてえ、」などと
謙遜の言葉を用意していました。
しかし私の予想とは全く違いました。
次に発せられた所さんの言葉は、

「なんでそんなめんどくさいこと受けた
りするのお~?好きなのお~?(笑)」

でした。
ウケました。なんと所さんらしい発想。
私もその時初めておのれの胸に手を当てて考えてみました。
なぜ引き受けたのか。
本当に親切からなのか?そうなのです。
実は好きだからではないかと。
「どうやらそのようなんです」。
顔から火が出そうでした。
しかし、いざこう聞かれるまでは、
そんな大事な本音をどこかで自分に隠していたんだな~、と悟りました。