先日、サックス奏者ジョン・コルトレーンの「チェイシングトレーン」という映画を見てきました。生誕95周年記念ということで作られたドキュメンタリー映画で、40年という短くも求道的な人生を送った彼の生涯を描いている素晴らしい映画…なんですが、私は特にコルトレーンを聞き込んでいるわけでもなく、「そうだ、京都に行こう」の音楽だな〜くらいしかわからない非常に浅はかな状態で見に行ったので、途中で音楽が気持ちよくて寝てしまい…、しょーもない不届き者でございました。ただ、寝たおかげで後半はハッキリクッキリ意識が戻り、のめり込んで観ておりました！彼が何日も部屋にこもって作り上げたアルバム「至上の愛」。飽くなき探究心から辿り着いた境地。非常に大きな「愛」に満ちておりまして感動しましたが、振り返れば、ああ、私の「愛」はなんて薄かったのだろう…、と猛省いたしました。女性にモテたいという飽くなき探究心のみで突き進んでいた過去。コルトレーンが風俗に行くお金がなくなって、自分の楽器を売ってしまうでしょうか。売らないですね…。ああ、私の売ったギターは今だれが弾いているのでしょう…。ブルース・スプリングスティーンは過去についてこう語っています「車に例えると、あらゆる自分自身がその車に乗っていて、新しい自分はその車に乗り込むことができる。でも昔の自分がその車を降りることはできないんだよ。重要なのは、その中の誰がハンドルを握るかってことなんだよ」と。そうですね、過去は変えることができないですよね…。ただ今日から、いや今から右にも左にも切れます。うんうん、私もしっかりハンドル握ってアクセルを踏もう！なんて思えたとってもいい映画でした（少し寝たけど）。笑。そんな、過去に人に言えないことばかりしてきた君たちに送る音楽はこちら！！

「A LOVE SUPREME」John Coltrane
1965年発売 Amazon音楽ランキング 191138位

アメリカ生まれのモダンジャズを代表する超有名サックスプレイヤーのジョン・コルトレーン。チャーリー・パーカーを見て衝撃を受け、ディジー・ガレスピーのバンドに入り、ドラッグに手を出したことがバレてクビになり、その後、マイルス・デイビスのバンドに入りますが麻薬中毒にもなって苦労します。しかし自身の力で中毒を克服。マッコイ・タイナー、エルビン・ジョーンズらとバンドを結成し、1965年に名作「至上の愛」をリリース。その後も次々と変貌を遂げ「飽くなき探究心」で自らの音楽を追求していきますが、40歳の若さで病気で亡くなっています。と、ざっと書きましたが私は「至上の愛」を持っておらずちゃんと聴いたことがないので、これからちゃんと聴いてみようと思います。笑。そうだ、後期にサックス奏者のファラオ・サンダースをバンドに招き入れたと映画にもあって、そう言えば水戸に行った時、夜JAZZBARを見つけて何気に入ってみたらマスターが「ファラオの息子がここに飲みに来るよ！」と言って驚いたのを思い出しました。私のコルトレーンの情報が薄すぎて、知ってることをムリくり書いてみました。笑。でも映画で知ったのですが、このアルバムのジャケットは街中で撮った何気ない1枚をトリミングしただけでありました。ジャケット用にキメて撮ったわけじゃない。ああそんな嘘偽りのない自然な写真が私はいつになったら撮れるのか…。今でもたまにカメラに向かってダブルピースしています。。というわけで今回は「A.（愛だろ、愛。って）D.（誰が言ってたんだっけ？）A.（あ！）N.（永瀬正敏だ！）」的ミュージックでした！