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先日は愛知県芸術劇場で、津軽三味線奏者の上妻宏光さんの取材。

一見は無口で、もしかしたらちょっとコワイ人かと思いきや、非常に誠実でジェントルな大人の男性。そして取材の第一印象は、上妻さんほど津軽三味線を愛している人はいないんじゃないか、ということ。様々なミュージシャンとのコラボレーションやご自身も作曲をすることもあり、上妻さんは津軽三味線奏者の中で“異端“と呼ばれることもある。しかし実際に上妻さんの曲を聴くと、奇をてらうわけでもなく、頑なに津軽三味線の良さを伝えようという姿勢ばかりが伝わってくる。つまりそれは、津軽三味線への敬意に他ならない。その良さを伝えるには、コンサートやCDによって多くの人の耳に留まることも大切。様々なコラボレーションによって、音色や楽器そのものの比較もされることだろう。結果、上妻さんは津軽三味線の認知度や普及に多大な貢献をすることになる。
そんな矛盾がありながらも、上妻さんのスタンスは微動だにしない。

実直で不器用なホンモノの男、取材の終わりには上妻さんの印象がそんな風に変わっていた。

上妻宏光さんのインタビューは、MEG11月発行号に掲載します。

<公演情報>
’13 3/31 SUNDAY
「上妻宏光 Concert Tour 2013 楔-KUSABI-」
■会場/愛知県産業労働センター 大ホール (ウインクあいち)
■開演/16:00
■料金/¥6,000(全席指定、税込)
■お問い合せ/キョードー東海 TEL052-972-7466

(FUKUMURA)