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2021年09月16日 <インタビューORANGE RANGE>

ポップでダンサブルな楽曲の数々で夏を彩ってきてくれたORANGE RANGE。しかしこのコロナ禍によって出演予定だった多くのフェスやライブが次々に中止となった。この苦しかった2年間のこと、そしてテレビアニメへの楽曲提供など、新たな一面について、フロントマンHIROKIさんへインタビュー。
結成20周年を迎えたORANGE RANGEの今、そして秋に始動する全国ツアーについて聞いた。

この秋放送開始となるタツノコプロ原作のテレビアニメ「MUTEKING THE Dancing HERO」のオープニングテーマに「ラビリンス」が起用されるORANGE RANGE。ダンサブルでポップなイメージに一新された新生MUTEKINGの誕生に華を添えた。またバンド結成20周年という節目を迎える今年、さまざまなジャンルを開拓し続けるORANGE RANGEの現在、過去、未来をフロントマンHIROKIさんに伺った。

―今回のMUTEKING THE Dancing HEROのオープニングを手掛けられた経緯を教えてください。
HIROKI:お話を頂いてから結構いろんなやりとりをしました。まずこの作品の最初のシリーズは僕らの世代とは少し上でしたから、初期のシリーズを観て、今回リメイクされる作品も完成間近の何話かは見せていただくことから始まりました。そこから監督やプロデューサーと意見交換しながら作り上げていった感じですね。

―結成20周年となるエポックなタイミングに、このコロナ禍という試練が世間を襲いましたがメンバーの方々はこの2年をどう過ごされていたんですか?
HIROKI:最初の頃はこのコロナ禍によって出演予定だったロックフェスやライブのすべてがキャンセルになってしまって相当戸惑いました、バンド自体もすごくいい感じになって来ていたところだったので相次ぐライブのキャンセルは残念でした。でもそんなに長くは続かないだろうと思ってはいたんですが、さすがに長期化が見えた頃から開き直って楽曲制作に没頭しようと意識を変えました。

―そんな中でのアニメ番組への楽曲提供という流れになったのですか?
HIROKI:なかなか会えない状態が続いたメンバーとはリモートでやりとりしたりして作っていきました。一堂に会すという事が無理だったんで、リモートで話し合ったり、データのやりとりをしながら、相当たくさんの曲が出来上がりました。そんな中からアニメのお話を頂けたので楽曲の仕上げに関しては問題なかったですね。


―ORANGE RANGEのフロントマンとして、この20年を振り返ってみて何を感じておられますか?
HIROKI:曲を作れるメンバーが多いので、曲のアイデアを持ってるメンバーがまず中心になってみんなに提示して、そこに他のメンバーがアイデアを色々足していくというスタイルはずっと変わりません。20年もやっていますから、もうお互いの距離感も理解しあっていて、今すごく良い環境だと思います。

―デビュー当初からバンドのサウンドメイクの方向性に何か変化はありましたか?
HIROKI:シンプルな構成の楽曲が増えたように思います。足し算でなく引き算で深めていくような感じ。デビュー当時はとにかく勢い重視って感じだけでしたからね(笑)

―結成20周年ですが、そのずっと前からメンバーとは幼なじみだったわけですよね。こうしてバンドを続けてこられて関係性に変化とかはありました?
HIROKI:出会ってからはもう35年ですよ。保育園の頃から一緒ってメンバーもいますし、もうバンド以上の歴史があります。とにかくバンドをやろうって始めちゃいましたが、
当初はこんなに続くとは思わなかったですね。それがプロの世界に入ってみて、最初は幼なじみとバンドメンバーというふたつの関係性をうまく両立出来なかった時もあったんですが、20年もやってると、なんか一周して、また子供の頃のような関係になって戻っちゃった感じです。

―20周年を迎えた全国ツアーはどんな内容になるのか少し教えてもらえますか?
HIROKI:僕らにとってライブはいちばん重要なことだと思っています。20年という時を経て二世代で来ていただけるお客さんも増えてきているし、僕たちの今だからこそという内容になればいいなと思っています。このコロナで何もできなかった時間を無駄にしたくないですね。実はRYOが鍵盤をストイックに練習していて、けっこう形になってきているんです。ライブではそんな努力家RYOの鍵盤プレイも披露できると思います。コロナ禍のこんな時代だからって感じには絶対にしたくない。ORANGE RANGEならではの空間を創れたらと思っています。

―今後、30周年に向けてORANGE RANGEはどんな進化を遂げていくのでしょうか?
HIROKI:その時代、時代に乗っかりながら、良い意味での“芯がない感覚”でずっとやっていけたらと思っています。楽曲の作り方も年相応にもっと丁寧になっていくだろうし、自分たちにとっても未来が楽しみですね。新しい作品に向けての楽曲もこのコロナ禍でたくさん出来上がっていますから、そちらにも期待してください。
取材・文=石原卓



20th Anniversary ORANGE RANGE LIVE TOUR 021
〜奇想天外摩訶不思議〜
https://orangerange.com/tour021/


2021/10/01 (金)
■会場/Zepp Osaka Bayside
■開演/18:30
■料金(税込)/全席指定 ¥5,800
■お問合せ/キョードーインフォメーション TEL.0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)

2021/10/03 (日)
■会場/南海浪切ホール
■開演/18:00
■料金(税込)/全席指定 ¥5,800
■お問合せ/浪切チケットカウンター TEL.072-439-4915

ORANGE RANGE
「HEALTH」
2021.06.30 DELIVERY
※「HEALTH UP PROJECT supported by TANITA」キャンペーンソング

主要配信サイトおよび各サブスクリプションサービスで配信
https://jvcmusic.lnk.to/HEALTH


ORANGE RANGE – HEALTH(MUSIC VIDEO)
https://youtu.be/vwD2Qf6kqG8

「HEALTH」特設サイト
https://orangerange.com/health/