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斎藤雅広、三舩優子、實川風、日本が誇る3人の名ピアニストが豊田市コンサートホールに集結。同ホール所有のピアノ「スタインウェイ」「ベーゼンドルファー」「ヤマハ」を舞台上に並べ、ソロからデュオ、アンサンブルと3台6手を自在に駆使して名曲を弾き尽くす注目のコンサート、振替公演が決定! 出演者のひとりでこの企画の立役者でもある斎藤雅広さんにお話を伺った。

「コロナ禍」がなかなか終息しません。

先が見えないということは、やる気が失せますね。また芸術関係のことを政治家が全く知らず、この職業は本当に保証がないのだということがわかりました。だからといって、バタバタと動きたくはなかった。配信などにも抵抗があり…クラシックの演奏家は作品があって、その芸術の“しもべ”という立場だと思うので、自分の存在を第一にアピールするというのは違うぞ! と感じてしまうのです。つまりコロナのおかげで、自分は伝統厳守な、メチャ頑固な考えの“ど”クラシッック・アーティストだった! ということがよくわかりました(笑)。

3台ピアノの競演はこれまでにもたくさんやられてきた人気企画ですね。

ピアノの音色というのはもちろんメーカーにも特徴がありますが、そもそもは個体の差なのです。人間と同じで日本人らしさやフランス人らしさのような違いもありますが、もっと細かい個性がある。またホールでの状態によっても変わるし、湿度が大きく影響するので気候や風土などにも左右される。そして演奏家自身もそれぞれが音色を持っていて、その辺りの相性などもあるのが面白いのです。そんなふうに決して画一的ではない部分を今回の公演ではぜひ、じっくりとお楽しみ下さい。

斎藤さんから見た、三舩さん、實川さんの魅力は?

もちろん素晴らしい演奏家であるということは言うまでもないのですが、そんな中でもこの二人はとても弾ける! 演奏力が高いので共演はとても楽ですし、何より忖度無用でできるのがいいですね(笑)。そして3人とも大の仲良し。二人ともざっくばらんで人柄も素晴らしいから、旅行をしたりご飯を一緒に食べたりしても楽しいし、全く疲れない相手なのです。

3台のピアノ、個性的な3人のピアニスト、それぞれがどのピアノを弾くか、ソロもデュオもアンサンブルもあり得るし、可能性は無限に広がる企画だと思います。

誰が何をどういう風に…個性が強い方が楽しいので好きなようにやってもらうし、こちらも好きなように弾きます(笑)。クラシックは伝統芸術なので、どんなに癖があっても外してはいけない型があります。そこが何かの理由で万一壊れている相手だと大変面倒なことになりますが(笑)、大概は相手が巨匠であればあるほど、型をよく知っているのでリハーサルも要らない、合わせやすいのです。また私が考える3台ピアノのコンサートは、楽器は総当たり制でぐるぐる回し、前の曲で弾いた楽器は次の曲では弾かないようにしています。ただソロの時には、自分が一番弾きやすい楽器を選ぶことになりますけどね。

選曲も多彩で、特にオーケストラの曲を3台のピアノで演奏するのなども圧巻です。

曲の編曲はそのときに思いついた曲、リクエストのあった曲から選びます。自分で最高傑作だと思うのは〈マイ・フェア・レディ〉でしょうか。メドレーものもかなり手が込んでいて、とてもよく出来ていると思います。どうかご期待下さい!

今年2021年の抱負を教えて下さい。そういえば2022年にはデビュー45周年も控えていらっしゃいますね。

「コロナ禍」のために随分予定が狂ってしまいました。しかし自分のスケジュールというのは、あくまでも自分の勝手なわがままなので、世の中の移りを見ながら対応していきたいと思っています。自分でこの曲が!と考えて作りたいアルバムは4枚ぐらいあります。これをしっかりレコーディングできれば、かなり幸せです。

“食通”として知られる斎藤さん、全国各地の“美味しいもの”も公演の楽しみなのでは?

名物を探して食べることよりも、個人でやっている洋食屋さんみたいなお店に惹かれます。今回のように何人かで行くときは焼肉になることが多いですね。三舩さんがピザ好きなので、そちらもチェックしてあります(笑)。

取材・文:東端哲也


2/23 TUESDAY
か~るくラシック♪スペシャル版
「3台!!ピアノ★パラダイス」

【チケット発売中】
■会場/豊田市コンサートホール
■開演/14:00
■料金(税込)全席指定 一般¥1,000 4歳以上中学生以下¥500
■お問合せ/豊田市コンサートホール・能楽堂事務室 TEL:0565-35-8200