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「押尾コータロー」Web 限定インタビュー
取材日:2018.01.13

2017年にはメジャーデビュー15周年を迎え、国内はもちろん海外で、そしてソロライブにイベント出演にとますます精力的に活動しているアコースティックギタリスト、押尾コータロー。2018年もアコースティックライブやコラボイベントなどに出演し、国内外を駆け巡っている。超絶技巧のギターで観る者を魅了し、ソリッドで繊細、それでいて人情味も醸し出すサウンドで会場を一つにしてゆく。そのパフォーマンスにも虜になる人続出だ。3月18日(日)にはツアー「押尾コータローアコースティックギターコンサート 2018」で小牧市市民会館に登場。ギターへの思いや、ライブにかける意気込みを聞いた。

メジャーデビュー15周年を迎えられて、押尾さんといえば"超絶技巧のギター"という印象も定着していると思います。そんな押尾さんにとっての憧れの存在を教えてください。

やっぱり、突き抜けている人がかっこいいですね。カリスマ性というか、無意識にかっこよさを出されている人。例えばCharさんや、布袋寅泰さん、ジャズの世界だと渡辺香津美さんですね。皆さん、まさにギターを"弾ききる"という言葉がぴったりのギタリストだと思います。テクニックはもちろん、さらに色気もあるというか。ギターだけじゃないカッコよさがあるんですよ。僕もそこを目指したいですね。

押尾さんも今や、憧れられる側では?

僕は2002年にデビューしたのですが、当時15歳の男の子がもう30歳になっています。そういう、30歳前後の方々の中には僕と全然違うジャンルのバンドでメジャーデビューした方たちもいて、「憧れてました」とか言われることも多くなったんです。そんな時は、僕も憧れてもらえる存在になって来たのかなと思うこともあります (笑)。


どんな世界でもプロになるのは大変なことだと思いますが、これから夢にチャレンジしていく若い人たちに何か一言、アドバイスをお願いします。

急がないことですね。最初から理想の形にはならない。ミュージシャンになりたいと思っても、すぐにきらびやかな世界に行けるわけじゃない。でも、諦めない。続けていくと良いことが絶対あるはずなんですよ。「自分はできる!」って自分を信じること。「自分に才能がある!」って思うのはすごく勇気がいると思う。でも「自分に才能がある」って信じ込むことをしないと、前に進めないですよ。自分で無理と思った時点で、できなくなるので、まずは自分で自分を鼓舞する。「おれスゴイ!」「わたしスゴイ!」って。「俺はこうなる」って声に出したら、有言実行というか、言った以上は頑張らないといけなくなるし、周りも協力してくれると思います。

周囲に支えられたエピソードがあれば教えてください。

うちの父親が「夢に出るくらいまで夢を見ろ」って言っていたんです。父は商売人になりたかったんです。茨城県から大阪に出てきて、商売人になりたいと。夢に出るくらいまで商売人を夢見てたらしいんですよ。「夢に出たことあるのか、お前」って言われたことがあって。そういえば出たことないなと。そしたら「それぐらいの気持ちなら音楽なんて辞めてしまえ!」って言われました。それが悔しくて、いつか認めてもらいたいなと思ってがんばりました。その言葉はずっと残っています。僕が若い人たちに言えるのは「夢に出るくらいまで夢を見て、自分を信じて自分を応援する」。「おれはスゴイ!」というパワーを持つと必ず、道は開けると思います。


小牧市でのコンサートは初めてということですが、お客様にはどういうふうに楽しんでもらいたいですか?

押尾コータローという名前は聞いたことがあるけど、音楽は聞いたことがないという人も多いと思います。ライブはアコースティックギターのインストゥルメンタルです。ほんとにギター1本で最初から最後まで演奏しています。アコースティックギターのコンサートと言っても、堅苦しさもありません。バンドサウンドのような重低音を出すこともありますし、ギター本来の音で、ほんとに小さい音で弾くこともありますので、それぞれの曲を楽しんでもらえたらと思います。音響だけでなく、僕のステージは照明がとてもキレイなので、音響と照明のコラボレーションを体感・感動してもらえると思います。

あまりかしこまった感じじゃなくても大丈夫ですか?

はい。僕のコンサートは、ご家族づれの方も多くて、年齢層の幅も広いんです。きっと、ギターのコンサートは初めての方も楽しんでいただけると思います。僕は「あ、なんか良いな」って思ってもらえるコンサートを意識してやってきました。だから、この日、初めて見るっていう方も、インストに興味がなかったっていう方も絶対好きになってもらえると思っています。見てもらわないと分からない部分もありますが、手拍子で参加する曲とかもあります。「歌のない曲も良いな」って思えるコンサートをお届けしますので、是非一度見ていただきたいですね。「押尾コータロー アコースティックギターコンサート」っていう文字列だけ見ると、なんだか堅苦しい感じがするかもしれませんが (笑)、そんなことないので、是非会場にお越しください。皆さんとお会いできることを楽しみにしています!


3/18 SUNDAY
押尾コータロー アコースティックギターコンサート
チケット発売中
■会場/小牧市市民会館
■開演/16:30
■料金(税込)/全席指定 一般¥4,000 U25(25歳以下)¥1,000
■お問合せ/こまき市民文化財団 TEL.0568-71-9700