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「名古屋おもてなし武将隊」Web 限定インタビュー
取材日:2017.01.14


名古屋を世界一の観光都市にするため、
2009年に結成された名古屋おもてなし武将隊。
全国に存在する武将隊文化のパイオニアとして、
国内だけでなく海外でも活動している。
今年で7年目となる舞台シリーズ「絆 2017」が名古屋能楽堂で開催。
このイベントは昼の陣と夜の陣に分かれており、本格活劇や演武、
プレミアムトークから観客参加型の催しまで、
名古屋おもてなし武将隊の魅力を余すことなく体感できる。
この人気舞台イベントについて、織田信長、前田利家、加藤清正の3人に話を聞いた。

名古屋おもてなし武将隊の一大イベント「絆」が7年目を迎えますが、今回の公演で累計来場者数が4万人となるそうです。

織田信長:それだけ多くの者が観てくれとるのは本当に嬉しいことじゃ。我々は名古屋城で演武を披露して、訪れた民のおもてなしをしとる。普段は外で演武を見せとるのだが、「絆」では名古屋能楽堂という素晴らしい環境で披露する。つまり我々の魅力を120%体感することができるのじゃ。この舞台は演武や殺陣、芝居やダンスとあらゆるエンターテインメントを楽しむことができるのじゃが、そのすべてを通して武将の生き様を描いておる。

前田利家:昼の陣と夜の陣に分かれておって、両方を体験することで名古屋おもてなし武将隊の“武将としての姿”と“おもてなしをする姿”を味わうことができるぞ。

夜の陣では活劇舞台「絆~天の焔~」とプレミアムトークが開催されます。本格活劇は「絆」の大きな見どころといえますね。

加藤清正:「絆」では新作活劇をしておるのだが、毎回主役の武将が変わるのじゃ。7年目の今年は、ついに満を持して織田信長様が務められる。

信長:この時を首を長くして待っとったわ。わしがいかにして日本中に名を知られる武将になったのか、「天下布武」を掲げた真意とは何か。言葉として皆が知っておる天下布武とは「武力」のみと捉えておる者が多かろう。じゃが本当は違うのじゃ。今まで隠されておった物語をついに披露する。普段は決して語られることのない若かりし時から描くでの、皆々が知らないエピソードを交えた物語になるぞ。

利家:信長様が武士としてどう生きた末に天下統一を果たしたのかが描かれる。戦乱の世の中に革命を起こしていった姿が、これを観れば分かるかもしれんな。


つまり「絆~天の焔~」では主役となった武将の人間ドラマを描いているんですね。

信長:そうした生き様を一番観てほしいの。わしが天下統一を成し遂げた時は、まだ他の武将たちは大きな活躍をしていない頃なんじゃ。奴らはわしの天下統一に影響されて、日本に名を馳せる武将になっていく。わしの背中をどんな風に見て立派な武将になっていくのか、そうした姿が見られるぞ。

清正:この活劇では信長様の生き様に加え、戦国時代のことが描かれているのだが、現世の事と通じるところがある。それ故、観たものが自分の事として感じたり、日々の活力になるような話になっておる。毎回、夢や絆というテーマは一貫しておっての、そうしたメッセージを武士ならではの力強い言葉で皆々に伝えたいのじゃ。

利家:これを観るとの、名古屋城で観る演武に対しても「実はこうだったのか」と新しい発見が生まれると思う。我々の物語が一つひとつ繋がっていき、名古屋おもてなし武将隊を色んな角度から楽しめる知識もつくはずじゃ。これまで笑って観ていたエピソードも、実は泣けるなんてこともあるかもしれん。

信長:それも一人ひとりの武将の生き方にスポットライトをあてて、喜びだけでなく苦しみや挫折も描いているから観た者の心に響くのじゃろうな。我々と客人の絆が深まっていく舞台でもあるのじゃ。


対して昼の陣では「絆スペシャルイベント」と題して日替わり座長によるイベントや演武が開かれます。

利家:昼は客人との交流色が強くなり、観客参加型のイベントと言ってもいいかもしれん。毎日座長となる武将が変わり、それぞれ趣旨志向をこらした催しで客人を楽しませる。昨年は我々と客人をつなぐトークテーマを設けて交流したのじゃが、そのテーマにダークホースというものがあったな(笑)。そうしたユーモアも交えながら、楽しい時間を過ごせればと思っておる。

清正:我々の演武には約30本の演目があるのだが、厳選した4本を連続披露するのも大きなポイントじゃ。昨年までは3本だったが今年は4本披露するので、より濃密な演武が観られる。中でも「五常烈士」は、名古屋城でも滅多に披露しない演目じゃ。「五常の舞」という特別な刀舞もする。1時間ぐらいのボリュームにできる物語を10分に凝縮することで、武士たちの生き様をドラマチックにみせておる。

「絆」がこれだけ多くの人を魅了してきた理由は、昼と夜で武将隊の違った魅力を体感することができるからだと感じました。

信長:まさにそうじゃな。昼ではおもてなしの色が全面にでて、夜ではれっきとした武将の姿を楽しんでもらえると思う。だから名古屋おもてなし武将隊という名前にふさわしいイベントが、この「絆」なんじゃ。

◎Text&Photo/菊池嘉人


3/10FRIDAY ~ 12SUNDAY
名古屋おもてなし武将隊「絆2017」
チケット発売中
■会場/名古屋能楽堂
■開演/[昼の陣]14時 [夜の陣]18時30分
■料金(税込)/[昼の陣]¥3,780 [夜の陣]¥4,860
■お問合せ/東海テレビ放送 事業部 TEL.052-954-1107(平日10:00~18:00)
■チケット問合せ/東海テレビチケットセンター TEL.052-954-9104 tokai-tv.com