HOME > 平賀マリカ 歌う生活 > 07「台湾旅行日記」
昨年の6月に高校時代の同級生8人と台湾に旅行に行きました。名づけて、「○○高校OB会台湾合宿」。なんでもかんでも合宿という名義を使うのは、昔とちっとも変っていません。単なる普通の旅行なんですが…。久々のプライベートな旅行です。 子供の頃からの気のおけない仲間ですから、毎晩グラスとお酒を持って、ホテルの一つの部屋に集まり、わいわいがやがやとおしゃべりに華が咲き、心が解き放たれる時間です。 台湾はなんと言ってもマッサージが有名です。ホテルの裏にあるマッサージ屋さんは安くて技術も上手く、癒されます。日本語で「イラッシャイマ〜セ!」と、とてもフレンドリー。しかし、心して行かないと、施術師によっては、ポキポキやられて痛さで閉口することも。さ、さっきの笑顔はなんだったの? と思うほど力強く、容赦なしに本気でゴリゴリやられます。みんな他の部屋から「いたたた〜」とか、「うぐぐぐ〜」とか声が聞こえてきて、帰りに「どうだった?」と聞くと、「私は無理!」とか、「意外にやってもらっている間は痛いけれど、終わったらすっきり」という人がいて、次の日には全員ではなく、マッサージグループができてリピーターに。私はもちろん後者です。あの痛さがたまりません。肩こりがひどいから〜。凄くリラックスでき、心も体も軽くなりました。 さて、やはり私としては、この国でジャズという音楽がどれほど受け入れられているのか、に興味があります。そこで、見つけました。ある1件のジャズクラブ。オーナーは日本人でピアニストでもあります。わが国同様、ジャズが好きで好きで、お店を作ってしまうほどマニア、という人はいるのだなあ、と感心。私もオーナーのピアノで数曲歌ってきました。オーナーの方とは今でも時々メールのやり取りをしています。音楽は、特にジャズは、地球のどこにいても初めて会った人ともすぐにセッションできて、特別なミュケーションツールを持っているものだ、とつくづく感じる瞬間です。ジャズを歌っていてよかった!旅だって音楽でずっと楽しくなるんですもの。 台湾ではどんな音楽が人気あるのかなあ、と思っていたら、私達が泊まったホテルのロビーの壁には、台湾出身のシンガー、テレサ・テンの生前の写真が沢山飾られていました。彼女はこの台湾で本当に沢山の人に愛されていたのだなあ〜と感じました。日本でも大人気でしたね。彼女が日本と台湾の架け橋的な存在に思えて、嬉しくなりました。 そんなことを考えながら、台湾での楽しい時間もあっという間に過ぎ、気がつけば成田空港到着。また日本での私のうたう生活が始まる。