HOME > 平賀マリカ 歌う生活 > 04「名古屋の手羽先とバッファローのチキンウイング」

平賀マリカ 歌う生活

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手羽先とチキンウイング?って同じではないの?どう違うの?そんな疑問を解決する為に渡米したわけではありません。実は先日、私はアメリカのある著名なジャズビッグバンドがバッファロー交響楽団と一緒にコンサートを行うというので、取材の為にニューヨーク州バッファローまで行ってきました。ジャズとクラシックの融合という大変めずらしいコラボレーションで、取材をしているにもかかわらず、我を忘れて聴き入ってしまうほど、感動的なコンサートでした。さて、バッファローという街、皆さんは聞いたことがありますか?私は、初めて降り立った土地ですが、ゆったりと時間が流れる素敵なところでした。バッファローはニューヨーク・シティから飛行機で1時間半ほど。カナダとの国境の街。ここからあの有名なナイアガラの滝まで車で45分ほど。その歴史は古く、1800年頃から始まり、現在は多くの大学と医療関係で栄える街になっています。初めて降り立ったバッファローの街は、空気が綺麗で緑が多く、オールドコロニアル風の素敵な家々が点在していました。歴史的建造物も多く、アールデコ建築でも有名だそうです。さて、そんな中、1940年にオープンしたクレインハンス・ミュージックホールにおける今夜のコンサートのリハーサルを見学して、本番への期待が高まる中、ちょっとお腹が減ったのでスタッフとランチを取ろうということになり街中へ。車で約20分ほど行くと、繁華街があり、昼も夜もここにくればレストラン、バー、クラブ、スーパーマーケットなどがあり、賑わっています。そんな繁華街で、何を食べようかと物色しているとやたら「Chicken Wing」の看板が目に付きます。聞くと、ここは手羽先が名物なんだそうです。おお、それはそれは、ぜひ、食べたい!手羽先といえば、名古屋でのライブの後は、必ずや食べに行く、私の大好物であります。「世界の山ちゃん」でも有名ですし、人によっては「風来坊」がお気に入りという名古屋名物でもありますよね。頭の中はもう、名古屋で大好きになった手羽先の映像でいっぱいの状態。全員一致で手羽先求めて、1件のレストランへ入りました。金髪のナイスバディでキュートなウェイトレスにメニューをもらい読んでみると、種類が多くて迷う私達。これがきっと美味しいでしょうとセレクトして頼んだのは、“スパイシー”と“バーベキューソース”。コーラを飲みながら待つこと数分、大きなお皿に乗せられてチキンウイングが運ばれてきました。目にも美味しそう~なチキンウイングが沢山!あれ?でも、名古屋の手羽先とルックスがなんとなく違う。フライドチキンに近いような…?そして、サワークリームがついてくるのです。まずはスパイシーからいただくことに。うん、うん、なかなか美味しい。でも、名古屋の手羽先とは、だいぶ違います。まず、あの香ばしいカリカリ感がないのです。サワークリームとの相性は、、結構合います。次にバーベキューソースのほうを。ううう、こちらはイメージと違いますねえ。なんか、甘い、というか、甘酸っぱい。この味は…そう、そう、酢豚!だわ。他のスタッフも、「これはちょっと…」と、なかなか手が進まないようでした。名古屋の皆さん、名古屋の手羽先は本当に美味しく、世界に誇れます。“名物”とうたっていても、味というのはこんなにも違うものなのですね。私達、日本人の舌は素晴らしいではありませんか。というわけで、手羽先の味は名古屋のほうに軍配が上がりましたぞ!「世界のやまちゃん」バッファローに出店!なんて、殴りこみ、いかがでしょう?「Japanese chicken Wing from Nagoya」とか銘打って。ぜひ、名物合戦をこの目で見てみたいものです。ああ、早く名古屋に行って、また手羽先、食べたいです。