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「伊藤千晃」スペシャルインタビュー
取材日:2018.12.09

2018年にソロアーティストとしても活動を始動させた伊藤千晃。
全国6ヵ所10公演を行ったファンクラブイベント、
新曲配信、ミニアルバムリリースと、精力的に動き続けています。
アルバム制作では、トラックづくり、作詞、
ジャケットビジュアルなどに積極的に関わり、
その高いプロデュース力を発揮。
自らを客観的に見つめることから新たな発想を生み出し
クリエイティブに落とし込む手腕は、
アーティストとしての高いポテンシャルの表れでしょう。
名古屋市公会堂リニューアルオープン記念イベントのライヴでは
どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみです。

昨年、ソロ活動をスタートされました。その際、自身のアーティスト像についてどんなビジョンを描かれましたか?

等身大の自分を音楽で表現していきたいという思いが強かったです。ソロとして活動する事は、自分の意見や考えのすべてをはっきりと伝えていかなければならないし、重要なことなんだと改めて感じました。例えばいろいろやりたいことがあり過ぎると、それをひとつの曲にするのが難しくなります。そこで、自分に問いかける作業がすごく重要になるなと思いました。だから、思い描くアーティスト像を演じるより、今の自分が何を表現したいかをきちんと音と歌詞に落とし込めるむことが大事なんだと思いました。

自分に問いかける作業とは、具体的にはどんなことでしょうか?

私は、紙にバーッと書き出すんです。今、思っていること、自分が好きなもの、私って何?自分が見た自分、ファンの皆さんが好きだと言ってくれるところ…。そういうことをとにかく紙に書いて、そこから整理していきます。例えば、みんなが求めている私がこうなら、こういう曲を作りたい、とか。書き出したワードを拾って繋ぎ合わせていくと、したいこと、作りたいモノなどが見えてくるんです。本来、自分を客観的に見ることは得意ではありませんでしたが、自分の音楽を通して新しい伊藤千晃を見せていくにあたって、自分と向き合う作業を丁寧におこないました。


そこから、ソロアーティストとして初のミニアルバムが生まれたのですね。

新しい私をさまざまな角度から見てもらいたいというコンセプトで、「New Beginnings」というタイトルを付けました。どんな自分を表現できるかというのは私自身のひとつの挑戦でもあったし、「千晃がどんな表現をするんだろう」というファンの人たちの期待も背負うアルバムにしたいなと思ったので。だからこそ、恥ずかしい部分もネガティブな部分もさらけ出せるようなアルバムを作りたいと。決して前向きなことだけを歌っている曲だけでなく、純粋にみんなに楽しんでもらえるような曲もできたので、アルバムづくりを進めていく中で、その時々の自分が表現できた楽曲が集まったと感じています。


オープニングナンバーの「NewBeginning」は、ミュージックビデオのアーティスティックな映像も印象的です。

私の方からチームラボさんにお声をかけさせていただいて、コラボレーションが実現しました。昔からチームラボ作品のファンだったので、常に新しいものを世の中に発信し続けていること、そして前向きな姿勢が、新たなスタートを切る私の気持ちと重なると、勝手ながら思ったんです。だから1作目のミュージックビデオは、ぜひチームラボの作品に自分の楽曲を乗せたいと。お話しさせていただいたら先方からも「ぜひ!」と温かくご了承頂き、実現に至りました。「earthmusic&ecologyチームラボかみさまがすまう森(九州武雄・御船山楽園)」で撮影した映像は、自然を舞台にしたアート空間と楽曲の世界観が融合した素敵な作品になったと思います。

楽曲づくりはどのように進めていきましたか?トラックにも伊藤さんのプランやアイデアはかなり反映されているのでしょうか?

トラックを作ってくれたのは、楽曲プロデューサーのKENさん(KENfor2 SOUL)です。お互いの意見や考えを電話やスタジオでやりとりさせていただきながら、一緒に音づくりをしていきました。今回は、本当にイチから楽曲づくり、アルバムづくりに携わらせてもらったという実感があります。

作詞も手がけていらっしゃいますね。

作詞家の方との共作ですが、コンセプトや世界観はすべて自分で考えました。もともと、いろんなことをやっていきたいと考えていたので、それを作品に落とし込む作業はそれほど苦労するものではありませんでした。例えば「ASongForYou」は、ファンの皆さんがくださったメッセージから生まれた曲です。昨年10月、初めてのファンクラブイベントを開催したときに、集まってくださる皆さんに何かメッセージを残してもらおうと思って、各会場に大きなパネルを用意しました。そこに書かれたメッセージをすべて読ませていただいて、みんなが思う気持ちを「ASongForYou」の1番の歌詞に落とし込みました。そして2番の歌詞では、みんなの気持ちに対する私からの「ありがとう」のメッセージを綴るという、アンサーソングのスタイルをとった楽曲なので、ファンの皆さんと一緒に作った曲と言っても過言ではありません。



ライヴで盛り上がりそうですね。名古屋市公会堂でのスペシャルミニライヴも楽しみです。

そうですね。ライヴは会場にいてくださる皆さんと作り出すものだと思っています。もちろん念入りに準備はしますが、その場でやってみて、みんなでいいものに作り上げたいという意識がありますね。そして、みんなに満足して帰ってもらいたいんです。今度のライヴはミニアルバム「New Beginnings」からの楽曲を中心に、皆さんに楽しんでいただけるようなセットリストにしたいと考えています。また同じ日にトークショーも開催します。皆さんから質問をいただいたり、ゲームを織り交ぜたり、ファンの皆さんと私のコミュニケーションを深める盛りだくさんの内容になると思います。そちらも、ぜひ楽しんでもらえたらと思います。

ところで、伊藤さんはコスメのプロデュースやアパレルとのコラボなど、ファッションアイコンとしても活動の場を広げていらっしゃいます。その経験は、アーティスト伊藤千晃のプロデュースにも生かされていますか?

そう思います。ミニアルバムのジャケットビジュアルのアイデアも考えたり、メイクなどもプロの方たちの意見を聞きながら「こういうのはどうですか?」と、自分なりに提案させてもらったりしています。今後は、どんどんプロデュースの幅を広げていきたいです。もちろん私ひとりでは実現できませんから、素敵な仲間を集めて“チーム伊藤千晃”として、これから世の中に新しいものを発信し続けていきたいと思います。

◎Interview&Text/稲葉敦子
◎Photo/安田慎一



3/25 MONDAY
名古屋市公会堂リニューアルオープン記念
「CHIAKI ITO トークショー スペシャルエディション」

チケット発売中
■会場/名古屋市公会堂 大ホール 
■開演/15:00(開場14:00)
■料金(税込)/全席指定 ¥6,000 「CHIAKI ITO スペシャルミニライブ」
■会場/名古屋市公会堂 大ホール
■開演/19:30(開場18:30)
■料金(税込)/全席指定 ¥4,800
■お問合せ/CBCテレビ事業部 TEL.052-241-8118(平日10:00~18:00)
※3歳未満入場不可
(3歳以上の未就学児はひざ上鑑賞に限り無料。席が必要な場合はチケットが必要)