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清水ミチコのシミズム

昔から大好きな光浦靖子さん。
年齢はひとまわりも離れているのですが、
その存在感や頭のキレの良さは尊敬すらしてます。
最近は少なくなったけど、
女子芸人会などと称したラフなごはん会でも、
お店の予約を取ってくれたり、
誰かの誕生日にはさりげなく
ケーキなどを別注で用意してくれているのが光浦さん。
手芸でも有名ですが、
指先ばかりではなく、
気持ちの女子力が違うんです。
たとえば私の家に大勢が集まって遊びに来たなんて日も、
一番ボロい椅子があれば、
率先していつのまにかそこに
ちょこんと座ってニコニコしてるようなところがあって、
そういうさりげなくて、
ほめられにくいところにも心配りができるのです。
そんな光浦さんと私は、
たまたま同じ雑誌で連載しており、
先日、書籍として出版されました。
しかもその二冊が、同じ日の同時発売という、
めずらしいことになりました。
ま、どこにとっても何のメリットもないのですが。
ただ取材など二人一緒にできるのが、
ずいぶんと気楽。同じ東海地区出身でも、
私は山の人間で彼女は海の人間。
昔から山の人間に比べ、海の人間は率直で、
ハッキリものを言う傾向があります。(※個人的感想です)
いつか、エステ帰りの私の顔(我ながらツヤツヤ)を、
しげしげ見つめられたことがありました。
「清水さん、ヒアルロン酸(顔のシワに打つプチ整形の一種)
を打ったことあるんですか?」と聞きます。
「ないよ!」と答えたら、とても驚いて、
またじっと見つめました。
そして私にこう言いました。

「打ったらどうですか?ここのところ。」
そうして、目の下のくぼみを指さすではないですか。
「おい!失礼だろ!」と叫ぶと、
まわりの女子芸人もそこを見つめながら、(確かに)、
という顔をしてうなづいてたので、
「くぼみを見るな!」と、
言いながら地団駄踏みました。
いつかパンパンに打って「おまえらのせいやで!」と、
あやまらせる地獄絵図を展開したいです。