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VOL.73
品川から博多行きの新幹線の中に財布ごとショルダーバッグを忘れて大阪で下車した後に気づいてしまった私。前回のつづきです。忘れ物預かり所(大阪)にいたお姉さんに事情を説明すると、落ち着いた口調で「まず車内の車掌さんに確認してもらい20分後にお電話します。その後、列車が博多に着いて荷物が博多駅の忘れ物センターに届いたら、そこから電話させます。おそらく2時間半後です」と明確にそして少し私を心配した口調で言ってくれました。冷たい対応の多い東京の街に慣れた私にはそのわずかな優しさが身に染みました…約束通り20分後に電話が来てショルダーバッグの無事が確認されました。ひとまずホッとしたのですが、そこから無一文でどうしたら良いものか…猛暑で喉がカラカラ。飲み物1本も買えない。あたふたしながらも思い出したのが新大阪駅近くに会社を構える知り合いの社長さん。電話をすると「何やってんすか〜?」と笑いながらもお金を貸してくれることに。スーツケースとギターを抱えて汗だくで15分ほど歩き会社にたどり着くと、入り口まで来てくれて他の社員に見えないようにさっと1万を渡す優しさ…。その優しさを握りしめ即コンビニに行き、ジュースを1本購入。生き返った…そのままホテルに向かいチェックイン。そうこうしていると福岡から電話が。「ちゃんと中身もそのままあります。着払いになりますがどちらに送りますか??」こちらも少し心配した優しい口調で、うるうる…泣。東京から西はなんて温かいのだろう。普通のことなんだろうけど、最近触れていなかった人間味ある皆様にたくさん助けられました。それから100円ショップで見つけたファンシーなトイプードルのイラストの小さな財布1つ(それしかなかったのです)を大切に持って大阪そして翌日名古屋と2本のライブを無事にやり切ることができました。お金を借りるまで、猛暑のなか大阪でひとり無一文で過ごしたトゥエニートゥエニーファイブ夏。あんなに心細いとは…もう2度とシウマイ弁当を食べる時に財布を座席の下に置くまい!と誓った51歳でありました。というわけで、そんな私と同じく、いい歳して新幹線に忘れ物をしてしまう君たちに捧げる曲はこちら!
「STOP ALL THAT JAZZ」Leon Russell
1974年発売 Amazon音楽ランキング317716位
レオンラッセルさんはアメリカのシンガーソングライターで主にピアノを弾きながら歌います。60,70年代以降活躍して2016年74歳で亡くなっています。独特なしゃがれ声というかダミ声でロン毛でかっこいいのですが、どこか謎めいていて、今回ご紹介するアルバムのジャケットも謎。笑。なんか原住民に捕えられ大きな鍋で煮られています。意味はよくわかりません。自身の作曲でカーペンターズにカバーされた「This Masquerade」や「Song for you」など旋律も美しく有名な曲がありますが、今回のアルバムは割とレアで知られてないみたいです。私が初めて買ったレオンラッセルのアルバムがたまたまこれだっただけですが、全体的にかなり内容が良くて1曲目の「If IWere A Carpenter」からスワンプPOP全開で良い!私が知ったきっかけはジョージハリスンが1971年に開催したバングラディッシュコンサートですが、ピアノを弾きながら歌う彼の姿は、何者にも動じないROCKな佇まいでカッコよかったです。みなさんもこのアルバムを見つけたらぜひ聴いてみてください。…というわけで今回は「L.(Leon Russellさんのように)N.(鍋で煮られても)D.(動じない)O.(男になりたい!)」的ミュージックでした!











