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NEMOのGood Music A to Z

VOL.41

ある昼下がり新宿の喫茶店で20歳男、昨年9月に入ったばかりの部下との会話。「ネモさん、僕、入社したばかりの頃って、ものすごく緊張してたんすよ。今はそんなでもないんですけど」「ほお」「で、僕、ずっと我慢してたんですよ」「なにを?」「あの、オ●ニーすると集中力が切れるって言うじゃないですか」「は?きいたことねーよ」「いや、みんな言ってますよ」「いやいや、きいたことない!今メシ食ってんのにそんなこと言うなよ」「すみません…で、2ヶ月ぐらい我慢してたんすよ!」「続けんのかよ」「で、もう我慢の限界だ!て思って、DVD借りてきたんすよ」「おー」「そしたら…フフフ笑」「何笑ってんだよ」「いや、人妻もので、宅急便の配達のお兄さんとしちゃう内容なんですけど、配達のお兄さんが玄関に入ってきて…」「おー」「玄関先で宅急便のやりとりを普通にしてるシーンでイっちゃったんすよ!!笑。もう我慢しすぎちゃって。」「まだ導入部分じゃねーか!」「そーなんすよ!!!笑。ウケますよね!」「ウケる。笑」「で、そのあとエロいシーンになったんすけど、もう賢者モードじゃないですか」「は?なにそれ」「賢者モードっすよ」「え?知らない」「賢者モード知らないんすか?イった後の状態っす」「え?なんで賢者なんだよ」「何も感じない「無」の状態、賢者のように達観してて、いわゆる悟りを開いたような状態になるからです」「…」「だから、僕、いいシーンになってもぜんぜん感じなくて…ウケますよね!ごちそうさまです!!」「いや、おごるって言ってないけど」「あ!すみません。笑」と、いうわけで、結局おごったわけですが…。俺は知らないことばかり、軽くジェネレーションギャップを感じました。そして、その賢者モードを教えてくれた若者はもう辞めてしまい、今いません。最近の若者はわからないことばかり…。もっと勉強しなくてはなりませんね。というわけで、そんな若者への理解が追いつかない皆さんに捧げる1枚はこちら!

「THE ULTIMATE EXPERIENCE」Jimi Hendrix
1993年作品Amazon音楽ランキング40013位

ジミ・ヘンドリクッス。よく「ジミヘン」と呼ばれてますね。1942年生まれのアメリカ人で、27歳の若さで亡くなってます。(薬物が原因と言われてる)超有名なギタリスト(左利き)で、亡くなってから何年も経った2011年のローリングストーン誌「最も偉大なギタリスト100人」でも堂々の1位になっています。デビューからわずか4年ほどしか活躍してませんが、そのサウンドとステージングが革新的すぎて、強烈な印象を残しました。簡単に言うと彼が活躍した66年あたりにギターが「歪む」というエフェクターそしてアンプ機材が飛躍的に進化して、それを最大限活用し、ステージで爆音で演奏。当時の人からしたら驚きのサウンドだったわけです。ただ、革新的だけだったわけではなく、その技術もすごかった。きっと機材の進化とは関係なくても彼のフレージング、発想は唯一無二だと思います。ビートルズが当時革新的と言われたアルバム「サージェントペパーズ〜」を発売した3日後にジミヘンが自身のライブでカバーしたこともあり、新しいことに素早く反応し、貪欲だったのでしょう。先ほど若者への理解が追いつかないと申しましたが、ジミヘンも20代だったわけで、いつの世も若者が時代を変えてゆくんですね。というわけで今回は、「W.(私も飲んで良いですか?)とK.(聞かれた時に)C.(ちょっと躊躇する)ようなC.(小さい男)になるな!的なミュージック」でした!あ、そうだ。なんと約6年ぶりにネモトラボルタが名古屋でライブをします!6/19(金)@栄TIGHTROPE。是非一度どんな奴がこのしょーもないコラムを書いているのか?見に来てください。私もすごく楽しみにしてます。