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NEMOのGood Music A to Z

VOL.37

雨が多く蒸し暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごし?先日、自分のズボン、バブリーな言い方すると「パンツ」(ツを強調)を買いに少し高級感あるテイラーみたいなお店に行ったところ、バブリーな50代のおじさんが出てきて、ジローラモに憧れた日本人みたいな、タイトで白のピッチピチの九分丈のパンツみたいな、靴下は履いてなくて素足に革靴みたいな、細身で日焼けしたバブリーが私の接客をしてくれました。きっとバブリーな時代を謳歌してきたと思うので、口調もなんとなくちょい上から、そして無駄に小慣れてる感、無駄に距離を縮めてくる感があって、ちょっとウザいな…とイライラしたのですが、私の胴回りの寸法を測ろうとしたその時、腰を屈めると同時に右足だけすーっと後ろに伸ばしてボーリングの投げ終わったときのポーズのようになったのです。それを見て、バブリーは寸法を測る時もバブリーなんだな。と、むしろ徹底してんなと思ってイライラが消え去ってしまいました。今の時代、貴重な存在だと思えました。バブリーと言えば業界用語で言葉を逆にするやつ「六本木」を「ぎろっぽん」、「銀座」を「ざぎん」とか、ひどいのになると「ぱいおつかいでーのちゃんねーがしーたくから降りてきたよ!」なんて言うのが一部で流行ってて、今思うと良かったですね。笑。夏の夜の街を歩けば客引きから「おにいちゃん、キンキンに冷えてるおっぱ○あるよ〜」とか「おっぱ○からマイナスイオンでてるよ〜」とか看板を見れば「宇宙性○ヤマト」とか「ルパン射○」だの今じゃ見かけない光景に出会えたわけですが、それもこれも「店舗型」が存在していたからであって、今じゃ風営法改正によりどんどん減ってゆき、なかなか出会えませんよね。しかしこないだ地元横浜を後輩の車でドライブしていた時に伊勢佐木町から阪東橋にかけて、まだまだ「店舗型」が元気に営業しておりました(元気かどうかは定かではないが)そういうのを見ると自分もアガってきますね。今の若者はどこで遊んでいるのでしょうか?ね〜バブリーさん!ひよってますよね。日本の伝統である浄瑠璃でも、三味線と太夫がピッタリ合うとダサい!と叱られていたようです。枠からはみ出しても、ギラギラしてる方がまだマシなんじゃないか?って思う今日この頃です。そんな、お利口さんな君たちにお届けする1枚はこちら!!

「THEBLUESBROTHERSSoundTrack」THEBLUESBROTHERS
1980年作品 Amazon音楽ランキング877位

こちらは「ブルースブラザーズ」という映画のサントラです。映画は1980年にアメリカで制作された音楽映画の金字塔とも言える名作です。ジャケットにあるようにジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの兄弟が主役で、破天荒、ナンセンスでカーアクションもありのドタバタ喜劇のような物語が展開されていきますが音楽も素晴らしい。ルーツミュージックを愛する人たちの中には、この映画を100回観た。と言う人も少なくないくらい愛されている映画で、出演者も、ジェームスブラウン、キャブキャロウェイ、アレサフランクリン、レイチャールズ、ジョンリーフッカー等、超豪華です。ジョンベルーシは何事にも屈しない兄貴シンガー(1982年に33歳で死去)。ダンも周りを一切気にしないエンターテイナー。2人とも深く音楽に精通していますが、破天荒。このめちゃくちゃさと音楽に対する姿勢が皆の憧れに繋がっていたのかもしれません。まだ観てない人はまず観て欲しいです。このくらいトンガって、枠にはまらない人間がもっともっと増えていって欲しいですね(笑)。というわけで今回は、「B.(バブリーな)O.(おじさん)のB.(ボーリングポーズ)にはK.(気をつけろ!)的なミュージック」でした!