HOME > MEGLOG【編集日記】 > 今年26年目を迎える大人気企画「ケルティック・クリスマス」が今年も東海市で開催!

MEGLOG


「ケルティック・クリスマス」は、毎冬行われている音楽イベント。スタートしたのは1998年。以来4半世紀以上に渡り開催され、文字通り日本の冬の風物詩となっている。2020年からのコロナ禍では数年間開催が見送られていたが、昨年見事復活を遂げ、初めて開催した東海市芸術劇場の公演は満員の好評ぶりだった。そして今回は、アイルランド音楽史上最も美しく聖なる声との呼び声も高い、アヌーナが来日する。

簡単に彼らの経歴と魅力を紹介しよう。 アヌーナは、アイルランドはダブリンを拠点に世界的に活躍する男女混声合唱団。「母国の音楽を現代に甦らせる」というコンセプトのもと、彼の地の生まれの作曲家でありグループの柱でもあるマイケル・マクグリンによって1987に結成された。これまでに8回来日している。

彼等の魅力は、その一貫したコンセプトが明確に伝わる音楽性だ。古楽が盛んだった中世アイルランドの唄、聖歌、民衆に親しまれてきた大衆歌。そして群を抜いて美しいオリジナル曲。 母なる大地、アイルランドの「うたの古層」を丁寧に、深く掘り起こしつつも、現代を生きる私たちにも伝わる様にビルドアップする。今も昔も私たちにある「声」でだその繊細な仕事の精度は、ただ聴くだけで伝わってくる。


深く鮮やかな感動と共に。 地を這う様な男声部、天使の様に清らかな女声部。そこにはアイルランドの血と骨が、困難な時代を潜り抜けてきた民衆の光と影がある。古いうたには、唄や音楽が経済の対価ではなく、ただひたすらに神と繋がる為の、誰かと繋がる為の"ほんとうのうた"だけが持つ根っこがある様に感じる。



母国の音楽の蘇生と刷新を軸とした活動の一方で、他国の文化、他ジャンルとの融合など、意欲的な試みも行っている。以下がこれまでの主な企画だ。

・2017年 Bunkamuraオーチャードホールにて日本の能とアヌーナのコーラスを融合させた「ケルティック 能『鷹姫』」を行い、各方面から高く評価された。
・2017年 人気ゲーム「ゼノギアス・オリジナル・サウンドトラック Revival Disc」及び「ゼノブレイド2」のサントラに参加。2018年4月「ゼノギアス20周年記念コンサート」にゲスト出演。
・2022年 ゲーム『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』『ゼノブレイド3』の音楽にアヌーナのシンガーが参加。
・2023年 ゲーム『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』のテーマ・ソングをアヌーナのリーダー、マイケル・マクグリンの娘ローレン・マクグリンが歌唱。
・2024年 アニメ「ダンジョン飯」のサウンドトラックにアシュリン&ローレン・マクグリン姉妹が参加。

どうだろうか。これで普段アイルランド音楽に馴染みのない方々にも親近感が湧くのではないだろうか。


現代の経済社会にいいように伝わり、変わってしまった聖なる歌とは確実に違う"内なる強さ"を宿した歌を歌う人たちアヌーナ。この混迷を極める時代に、彼らの聖なる幻想的な声に触れることは、とても有意義なことなのではないだろうか。この機会に是非聴いてみて頂きたい。

◎Text/鬼頭黎樹

11/24 SUNDAY【チケット発売中】
ケルティック・クリスマス 2024
アヌーナ 来日公演

◼️会場/愛知 東海市芸術劇場 大ホール
◼️開演/16:00
◼️料金(税込)/ 一般 ¥4,000 小中高生¥1,000
◼️お問合せ/東海市芸術劇場事務室 TEL.0562-38-7030(9:00~20:00 休館日を除く)
※東海市芸術劇場ホームページはこちらから
※アヌーナ来日公演2024サイトはこちらから

◯関連イベント開催!!
11/9 SATURDAY 【入場無料】
『アヌーナ~ケルティック・クリスマス2024』関連トーク・イベント
プレトーク 『ケルト、その音楽と文化、そしてアヌーナ』

◼️会場/愛知 東海市芸術劇場 多目的ホール
◼️開演/15:00
◼️料金(税込)/無料(要入場整理券 全席指定)
◼️お問合せ/東海市芸術劇場事務室 TEL.0562-38-7030(9:00~20:00 休館日を除く)
※入場整理券は劇場3階事務室で配布中。(先着順)
※未就学児入場不可
※東海市芸術劇場ホームページはこちらから