HOME > ドラマチック!OH!能 > Vol.87「船弁慶」
8月の豊田市能楽堂は、源義経、武蔵坊弁慶、静御前などが登場する人気曲「船弁慶」を上演。「夏休みわくわく能楽体験」と題して、能舞台に上がったり楽器を鳴らしたりするワークショップも開催し、子どもたちにも古典芸能の扉を開きます。
平家を滅ぼした後、兄・頼朝と対立して都を追われることになった源義経。弁慶はじめわずかな家来とともに西国へ逃れようと、摂津国大物浦に辿り着きました。義経の愛妾・静御前も伴っていましたが、弁慶は、困難な道のりにこれ以上同行させるのは望ましくないと考えます。そして義経を説得し、静を都に戻すことになりました。弁慶の独断による指示だと疑う静でしたが、止むに止まれぬ義経の判断だと知って従います。そして別れの宴の席で舞い、義経の前途を祈り再会を願いながら見送るのでした。船頭が用意した船に乗り込んだ義経一行。海に漕ぎ出すと、にわかに嵐が吹き荒れます。すると、壇ノ浦で滅んだ平家一門の亡霊が姿を現しました。さらに、総大将だった平知盛の霊が義経を海に沈めようと、薙刀を振るって襲いかかります。応戦する義経、懸命に祈祷する弁慶。その祈りの力によって怨霊は沖の彼方に消え、白波だけが残っているのでした。











