あいかわらずスタッフ仕事をしながらミュージシャンをしていると頭と体の使い方が対極にある両者のはざまでいつも悩まされる。エロいことは常に頭と体を駆け回っているのだ。こないだも社外の方との打合せがあって、相手は俺と同い年の人だったのだが、仕事の話しを終えた雑談タイムで、なんと「出会い系サイト」で知り合った女性と先月結婚したのだと言う。つい半年前にお会いしたときは、お互いフリーでしょーもないっすね！ガハハハ！と笑い合っていた仲なのに。スピード出世。しかもその話しをしている最中、ちらちらと横目で「どうだ」と言わんばかりに俺の方を見る。完全敗北…。たまに雑誌「SPA!」の「絶対出会える最強アプリ！」等を斜め読みしていたのだが、実際に目の前に実現した男がいるとなると、現実味が一気に増す。さらに「本命に出会う前にも何人かと会えて遊んじゃいました〜」だと。「なにーーー！！！？？」だ。もうこの時点でさっきまでの仕事の話しは記憶に無い。そんなすばらしいものが世の中にあるのか！と、妄想が頭と体を駆け巡る。そろそろ花火シーズンではないか。浴衣だ。ピンクの今風でチャラい浴衣を着た茶髪の女子をゲットするしかない！そして地元横浜の全コネクションをフルパワーで稼働させ、スペシャルな場所取りをしてみせる。頭上に落ちてきそうなほど間近にあがってゆくでかい花火の向こう側に、すでに予約済みのインターコンチが見える…最高だ。最高な夜だ。打合せのその人は、結婚式やいずれ子どもができた時に「出会ったきっかけは？」と聞かれたときに困ると言っていたが、そんなものは関係ない「安い出会いと、安い関係、始まりはそんなもの〜♪」とケンさんも歌っているではないか。サクラ？no,no!詐欺？no,no!そんなの関係ねー。そんなバヤイじゃない！さあ、今から事務所を飛びだし「SPA!」を買いにいこう！！アツは夏いぜ！というわけで、俺のように良いところだけを切り取って突き進んでしまう諸君に今日はこの１枚をお届け！

「Something」ShirleyBassey1970年作品
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シャーリー・バッシーという1937年生まれのイギリス出身の女性ボーカルです。力強く太い歌声で、スケールの大きさ、ダイナミックさに惚れ惚れしてしまいます。よく自分もDJをするときPROPELLERHEADSのHistoryRepeatingをかけたりしますが、90年代に一瞬、クラブシーンでこの人がクローズアップされたりもしました。とりわけcooldrivemakersの時にカバーもしましたが「SpinningWheel」という曲が大好きで、この曲のカバーは色んな人がしてます。自分は特にシャーリー・バッシーのバージョンが１、２位を争うほどファンキーでかっこいいと思ってます。また同じくこのアルバムに入っている「Yesterday,WhenIwasyoung」は泣きそうになるほど切なく名曲です。数多くこの人のアルバムは出ていますが、イージーリスニングと思われがち。ファンキーに聞きたいならこの１枚からどうぞ！というわけで今回は五七五調で、「I.（いい）O.（おんな）M.（みつける）まえにK.（課金）あり！的なミュージック」でした！